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F2.8なのに998gです!

シグマが初のF2.8通しの大口径標準ズームレンズ「28-105mm F2.8 DG DN | Art」発表

2024年09月06日 00時01分更新


 シグマは9月5日に、フルサイズミラーレスカメラ用の大口径標準ズームレンズ新製品「SIGMA 28-105mm F2.8 DG DN | Art」を発表した。対応カメラは、シグマ、パナソニック、ライカなどのLマウントと、ソニーEマウントだ。

 28-105mmで開放絞り値がF2.8通しというのが最大の特徴で、価格はオープン、オンラインショップ価格は27万5000円で9月26日発売予定だ。

28-105mmをF2.8通しで実現
ズーム全域で最短撮影距離40cm
 

 これまで、24-70mmではF2.8通しがあったが、28-105mmの標準ズームは開放がF4が常識だった。

 カメラメーカーでは24始まりだが、ソニーFEは24-105mmF4、ニコンZは24-120mmF4、キヤノンRFは24-105mmF4となる。キヤノンには24-105mmF2.8があるが、長さ199mmで1.33kg、49万5000円だ。

 シグマではミラーレス用では24-70mmF2.8、28-70mmF2.8が2.8通しで、さらに明るい28-45mmF1.8もあるが、28-105mmは初めてとなる。

 「28-105mm F2.8 DG DN」は大口径FLDガラスやSLDガラス、5枚の非球面レンズを採用し、全焦点距離において高い光学性能を実現。HLAを採用した高速AFに加え、各スイッチ、ボタンや防塵防滴構造をはじめとした機能性を1㎏を切る小型軽量ボディにまとめ上げている。広がりのある風景撮影から大きなボケ味を活かしたポートレート撮影まで、あらゆるシーンにおいてこれまでの常識の一歩先を行く表現力を提供する。

 F2.8通しながら、サイズはφ87.8mm×157.9mm、鏡胴の一部にマグネシウムを使用し、重量は995gを実現している。

 また、フォーカスブリージングの抑制に配慮した設計で、ズーム全域でピント移動による画角変化が少ない。動画撮影におけるフォーカス送りの自然な表現が可能だ。

 ズーム全域で40cmという最短撮影距離を実現し、105mmでは最大撮影倍率1:3.1のクローズアップ撮影が可能だ。

 絞りリングを搭載し、クリックスイッチ、ロックスイッチも備え、撮影用途に合わせた絞り操作が可能だ。

 任意の機能を割り当てられるAFLボタンを2カ所(側面と上位置)に配置することで、横縦位置どちらでも容易にボタンを操作できる。

 ズームロックスイッチ(ワイド側)を搭載し、自重による意図しない繰り出しを防ぐ。ロックはスイッチだけでなくズーム操作でも解除可能なので、とっさの撮影にも柔軟に対応できる。

 防塵防滴仕様のボディに加え、レンズ最前面には撥水防汚コートが施されているため、屋外の厳しい環境下でも安心して撮影できる。

「SIGMA 28-105mm F2.8 DG DN | Art」主なスペック

レンズ構成:13群18枚(FLDガラス2枚、SLDガラス1枚、非球面レンズ5枚)
画角:75.4-23.2°
絞り羽根枚数:12枚(円形絞り)
最小絞り:F22
最短撮影距離:40cm
最大撮影倍率:1:3.1
フィルターサイズ:φ82mm
最大径×長さ: φ87.8mm×157.9mm
質量:995g

世界最小最軽量のAPS-C用超広角ズームレンズ
「10-18mm F2.8 DC DN | Contemporary」のキヤノンRF用も発売開始
 

 シグマは同時に世界最小最軽量のAPS-C用超広角ズームレンズ「10-18mm F2.8 DC DN | Contemporary」のキヤノンRFマウント用レンズも発売する。L、ソニーE、富士Xマウントに続くもので、フルサイズ換算で15-27mmの画角ながら、F2.8通しで重量270gを実現している。オンラインショップ価格は10万7800円で、こちらも9月26日発売だ。

「SIGMA 10-18mm F2.8 DC DN | Contemporary」主なスペック

レンズ構成:10群13枚(FLDガラス3枚、SLDガラス1枚、非球面レンズ4枚)
画角:106.6-73.4°(フルサイズ換算15-27mm)
絞り羽根枚数:7枚(円形絞り)
最小絞り:F22
最短撮影距離:11.6(W)-19.1(T)cm
最大撮影倍率:1:4-1:6.9
フィルターサイズ:φ67mm
最大径×長さ: φ72.2mm×62mm
質量:270g

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