50GB超え「NBA 2K22」でも超余裕! ついに出た「Samsung microSD EVO Plus 1TB」でもうNintendo Switchの容量は気にしない
microSDカードの容量も1TBの時代に突入した。8月1日にSamsungの「Samsung microSD EVO Plus」シリーズから1TBモデルが登場し、microSDの大容量化は、スマホやカメラ、ゲーム機器などさまざまなデバイスで恩恵を受けるだろう。
「Nintendo Switch」(以下、Switch)もその中の1つだ。なにしろ、本体内蔵ストレージ容量が旧型や「Nintendo Switch Lite」は32GB、有機ELモデルが64GBとかなり少ない。しかも、すべてのストレージ容量が使えるわけではなく、ゲームのセーブデータやシステム用に確保されるため、実際にはより少なくなる。
そのうえ、ゲーム自体も20GB前後の大型タイトルが増えてきている。Nintendo Switchは、家庭用ゲーム機の中ではそれほどゲームサイズが大きいほうではないが、複数のゲームタイトルを導入すれば、すぐに内蔵ストレージの容量は逼迫してしまう。
そこで、SwitchにはmicroSDカードスロットが用意されており、microSDカードを装着することで、容量を拡張できるようになっている。それが1TBもあれば、ゲームタイトルだけでなく、動画も大量に保存できるほどの余裕が生まれる。
Samsung microSD EVO Plus 1TBの詳細をチェック!
Switchの拡張ストレージとして、対応するmicroSDカードの規格は、microSD、microSDHC、microSDXCの3種類。スピードクラスはUHS-I(Ultra High Speed Phase I)に対応し、読み込み速度が60~95MB/秒を推奨している。
Samsung microSD EVO Plusは、microSDXC規格で、スピードクラスはUHS-I U3。最大読み取り速度は160MB/秒としている(高速のSDカードリーダー使用時)。4K動画保存も余裕のV30のビデオスピードクラスやアプリケーションスピードクラスA2にも対応しており、Switchの拡張ストレージの仕様に余裕で準拠している(64GBモデルはUHS-I、V10、A1対応)。
実際にパソコンのUSBに装着したSDカードリーダーにSamsung microSD EVO Plusを差してプロパティを確認すると、下のような画面になる。これを見て「アレ? 1TBじゃないじゃん」と思う人もいるだろう。
ざっくり説明すると、そもそもコンピューターが読み書きするにあたり、0か1の2進数で表現される。そのため扱う単位も2進数で表現されるが、一般的な10進数で換算すると差が生じてくる。10進数だと、1000B=1KB、1000KB=1MB、1000MB=1GB、1000GB=1TBとなるが、これが2進数だと、1024B=1KB、1024KB=1MB、1024MB=1GB、1024GB=1TBとなってしまう。
そのため、1兆253億5633万3056Bは、GB単位にしようとすると10億(1024×1024×1024)で割るので、約954GBとなるわけである。ところが、製品として表記する場合は、ストレージ業界(IDEMA)の慣習から1GB=1,000,000,000B(=10億バイト)で計算するため、1兆253億5633万3056Bは約1025GBとなり、約1TBの容量という表現になる。
1TBは1兆バイトのことなので、1兆253億5633万3056Bと1兆バイトを超える容量であることは変わらないので、1TBないわけではない。ややこしいところだが、バイトという単位のことを理解してほしい。
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