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Xeon 6は倍速通信できるMRDIMMとCXL 2.0をサポート、Gaudi 3は価格が判明 インテル CPUロードマップ

2024年08月26日 12時00分更新

PCIeを進化させた次世代インターコネクト規格CXL 2.0をサポート

 Sapphire Rapids/Emerald Rapidsでは1.1止まりだったCXLのサポートであるが、Xeon 6ではやっと2.0になり、ちゃんとType 3 Device(CXLメモリー)がサポートされるようになった。

Sapphire Rapids/Emerald Rapidsでも一応Type 3はこっそり動いた(メモリメーカーの検証用で、一般ユーザー用ではない)らしいのだが、正式にサポートが果たされた

 CXLに関してはコンピュート・チップレットではなくIOチップレット側に機能が搭載されているので、これはPコア/Eコア関係なく動作する。なのだが、Eコアにはよくわからない制限が付いた。Type 3のメモリーモデルには、以下の3つをサポートする。

Type 3のメモリーがサポートする機能
CXL NUMA Node DRAMをアクセスするノードとCXL Memoryをアクセスするノードが異なるNUMA Nodeとして扱われる
CXL Hetero Interleaved DRAMとCXL Memoryを混ぜて利用できる
Flat Memory Model 1:1の比率でDRAMとCXL Memoryをそれぞれ分割して、OSからアクセス可能なメモリアドレスに割り振る

CXLメモリーの疑問は、本当に1:1しかサポートできないのか? ということ。例えばDRAMを2TB、CXL Memoryが1TBとしたときに、DRAMの半分はないことにして1:1にするのか、それとも合計で3TBとできるのか、このスライドでは判断が付かない

 このうち、かつてサポートしていたOptane Persistent Memoryを利用した構図は一番右のFlat memory Modeに近い。特定アプリケーション向けにOptane Persistent Memoryを利用していたユーザーは、あとはそのアプリケーションベンダーがCXL Memoryに対応してさえくれれば移行できることになる。

 それはいいのだが、CXL Hetero Interleaveに関してはなぜかPコアのみでEコアのXeon 6ではサポートされないことになっている。どうしてこういう不思議な制約が付いたのか疑問だが、ここからするとEコアのコンピュート・チップレットに内蔵されたメモリーコントローラーはだいぶ制約があるというか、少なくともPコアに搭載されているものとはまったく素性が違うようだ。

 なにかしらEコアでは配慮すべき技術的な課題があり、その結果がこの制約なのか、単に製品グレードによる差別化に起因するものなのか、判断が付かない。

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