サイドフローの静音CPUクーラーを標準搭載
G-Master Spear X670Aの内部はすっきりしており、目立つものと言えばCPUクーラーとビデオカードくらい。ケーブルは裏配線が徹底され、必要最小限のものしか見えないようになっている。
CPUクーラーはNoctua製の「NH-U12S redux」を標準で採用。Ryzen 7 9700Xならより小型で廉価なCPUクーラーでもこと足りそうだが、静音性と安定動作を考慮しているのだろう。
このCPUクーラーは、薄いフィンを多層に重ねたヒートシンクを備え、4本のヒートパイプで移動した熱を強力に奪う構造だ。ファンはサイドフローで、熱風はほぼ直線上にある背面のPCケースファンに送られる、というレイアウトがいい。
ビデオカードは高性能なものほど大きく、重たくなりがちだ。試用機の構成では、アッパーミドルクラスのGeForce RTX 4070 SUPERを搭載したManli製「M-NRTX4070S/6RFHPPP-M2592」を搭載。3スロット占有に近く、かなり厚みがある。
このビデオカードを支えるのが、アーム機構を採用したスタビライザーだ。ビデオカードの端を挟むようにして支えてくれるもので、これによりPCI Express×16スロットの重量負荷を軽減している。
ミドルタワーPCケースということもあり、ストレージ用のベイを多数用意。具体的には、5インチベイ×2、3.5インチベイ×6、2.5インチベイ×2だ。最近では5インチベイを搭載しないものも多いほか、3.5インチベイも取り払ってしまっているものもあるだけに、これだけベイがあるモデルは珍しい。
ちなみに、3.5インチベイの手前には吸気用のPCケースファンを装備。HDDを増設してもきっちり冷やせる構造だ。HDDは高温環境で使用すると寿命が短くなる可能性があるのでありがたい。
G-Master Spear X670Aのケーブルレイアウトは整然としているので、自力でストレージを増設したくなった時でもラクに作業できる。標準構成では1TB SSDなので、ゲームをもっとインストールしたい人やプレイ動画をたくさん保存したい人は、あらかじめBTOで追加しておこう。
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