普段使っていないスマートフォンをモバイルルーターとして使う
急ぎの状況でもすぐに開通しやすいeSIMだが、メインのスマートフォンに入れられない事情があったり、モバイルルーターのように活用したい場合は、現在は使っていないeSIM対応機を使う方法もある。
特にiPhoneは比較的古い機種でもeSIM対応で、たとえば第2世代iPhone SEやXS/XRでも対応済み。Andoridスマートフォンでも5G対応機を中心に、エントリークラスでも対応モデルはある。テザリングをオンにすればモバイルルーターと同感覚で使うことができる。
モバイルルーターに比べてバッテリーの持ちやサイズでは不利にはなるが、即日開通ができるeSIMが使えるのは魅力。予備機としてなんらか入手しておけば、いざというときに役立つはずだ。
物理SIMをどうしても急ぎで開通したい
eSIM対応機が手元にないなどの理由で、どうしてもすぐに物理SIMを必要とするのなら、リアルなショップで即日開通を狙うしかない。
3大キャリアの回線はキャリアショップで即日開通は可能。しかし、現在は来店予約をしないと対応してもらえないことが多く、基本的には数日前からの予約がほぼ必須。しかもこういう使い方にマッチするプランはない。そのため、比較的空いている楽天モバイルのショップや、家電量販店などの格安SIMを即日開通してくれるお店を探すことになる。
代表的なものではビックカメラのBIC SIM(サービス自体はIIJmio)、ヤマダ電機のy.u mobileなどがあり、ほかのお店でも即日開通カウンターを受け付けていることもあるが、どの店舗でも扱っているとは限らないので、事前問い合わせしておきたい。
データ専用SIMならお店の滞在時間が数分で済む電話番号入りのSIMカードを買って持ち帰って、オンラインで手続きする方法もある。昔のMVNOの格安SIMといえばこの売り方がほとんどだったが、最近は後日郵送か契約手続後の受け渡しが多くなり、あまり売られなくなっている。
一時的な利用なら、主にインバウンド向けに用意されているプリペイドSIMカードも検討したい。契約諸費用がかからず、割安なものでは5日間3000円程度で毎日3GBまで通信が可能といったものがある。データ容量と有効期間をよく確認して選べば、自分の使い方にマッチしたものが見つかるかもしれない。
ギガ不足を割安に乗り切るには準備が必要
データ容量が月途中で不足してしまった場合、割高なチャージをしてもいいが、できれば安くすませたいとなると、一手間が必要となる。
短期的に大量のデータ通信をするならこれまではpovo2.0一択と言っていい状況だったが、「データ使い放題(24時間)」の仕様変更もあり、mineoや楽天モバイルなど別の選択肢も検討したい。
8月も後半に突入、これから旅行などをする人もいると思うが、通信量が足りなさそうなら、少し工夫をして、夏を乗り切ってほしい。
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