第60回
【鉄板&旬パーツ】美観を損ねるチューブが目立たない! LIAN LIの水冷「HydorShift AIO」は内部を見せたい派必見
PL1/PL2 253W動作は80度台で冷却
Core i9-13900KのCPU Power LimitをPL1/PL2ともに253Wに設定した状態で、「CINEBENCH R23 30min」を実行して、冷却性能と動作音を確認だ。検証中の各種データは「HWiNFO64 Pro」を使って記録した。データはCPU温度の「CPU Package [°C]」と、Pコア動作クロックの「P-core 0 Clock [MHz]」を抽出してまとめている。
30分間のテスト中、動作クロックが5400MHz台まで伸びた際に、1回だけ93度を記録しているが、おおむね5000MHz台、80度台での推移となっている。フロントに吸気として140mmファン×2(1000rpm前後固定)、リアに排気120mmファン×1(1200rpm前後固定)を搭載し、エアフローを確保しているのもあるが、32スレッドCPUのCore i9-13900K 253W運用でまったく不安のない温度となっている。
ポンプは最高回転となる3200rpm台で動作させているが、非常に静かだ。「HydroShift LCD 360R」のARGB LEDファンも300~2400rpmとあって、PCケースフロントから30cmの位置の騒音値は、アイドル状態で36.6dBA、「CINEBENCH R23」実行中も40dBA前後と、CPUフルロード中としては静かだ。
ハードルをクリアーできるなら「HydroShift AIO」は買い
静音指向の「Define 7」に取り付けたのもあるが、「HydroShift LCD 360R」はLEDギミック、冷却性能、静音性いずれも大満足だ。取り付けられるPCケースを選ぶ点と、3万円台前半からの価格面はネックだが、この2点をクリアーできるなら、イチオシのオールインワン水冷ユニットのひとつとして挙げられる。
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