週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

【鉄板&旬パーツ】美観を損ねるチューブが目立たない! LIAN LIの水冷「HydorShift AIO」は内部を見せたい派必見

2024年08月16日 13時01分更新

 デザイン面を除くとあまり大きな進化はないオールインワン水冷クーラー(AIO水冷クーラー)だが、この夏、LIAN LIからAIO水冷ながら”セミチューブレス”を実現したという「HydorShift AIO」シリーズが登場している。今回は、このLIAN LI最新AIO水冷クーラーを触ってみた。

「HydorShift AIO」は、価格重視モデルが増えるなか、3万円台から5万円オーバーというハイエンドモデルになっている

 ”セミチューブレス”と聞くと、冷却液チューブをケース裏面に通すの?(実際、本格水冷では登場済み)と思うかもだが、「HydorShift AIO」は冷却液チューブをラジエーター側面にぴったりと這わせることで、視線を遮るチューブを上手に隠しているのだ。

冷却液チューブをラジエーターに這わせたありそうでなかったデザインになっている

 冷却液チューブ一をラジエーター側面に這わせただけだが、そのために従来の360mmラジエーター採用AIO水冷クーラーよりも広めのマウントスペースが必要になっている。数多くのPCケースを手がけ、自社ケースのマウントスペースを把握しているLIAN LIだからこそ、製品化できたAIO水冷クーラーなのだ。

「LANCOOL 216」なども互換リストに載っているが、LIAN LIピラーレスPCケースの「O11D」シリーズへの搭載が前提だろう

 そんな「HydorShift AIO」の魅力は、セミチューブレスに留まらない。そのひとつが、水枕に搭載された2.88インチ480×480ドットの大型液晶ディスプレーだ。LIAN LIの統合管理ソフトウェア「L-Connect 3」でカスタマイズでき、CPUの負荷や、温度温度などを表示するなど、さまざまなデザインにカスタマイズできる。

IPSパネル採用ディスプレーにさまざまな情報を表示可能だ

 ふたつ目はそのラインアップで、搭載ファンを選べること。ピラーレスケースなどの魅せる系PC自作で定番人気となっているLINA LI製ファン「TL120」を採用するモデル「360TL」に、フレームエッジにもLEDを備えたARGBファンを搭載した「360R」、光らない高静圧ファンを組み合わせた「360S」の3種類を展開。そして、それぞれにブラックとホワイトカラーの計6製品を用意。組みたい構成に合わせて選べるようになっている。

「HydroShift LCD 360TL」や、光らないファンの「HydroShift LCD 360S」といった搭載ファンが異なる3モデルを用意

すみずみまでこだわった「HydroShift AIO」

 ここでは、ARGBファンを採用した「HydroShift LCD 360R WHITE」を借り受けて触ってみた。まずはその外観を眺めていこう。

 開封すると、多くはファンが未取り付けだが、「HydorShift AIO」はファンを取り付け済みになっていた。ファンケーブルは隠されており、冷却液チューブなどもラジエーターにしっかり固定されているので、そのままPCケースに取り付けできる。

 なお、「HydorShift AIO」は水枕からの冷却液チューブが上向きになっているときに、最適なパフォーマンスを発揮するように設計されているという。広めのマウントスペースが必要なのもあり、取り付け位置はPCケースのトップ想定となっている。

「HydroShift LCD 360R WHITE」のARGBファンは、ラジエーターに固定済みだ

冷却液チューブのIN/OUT側もカバーで隠されている

冷却液チューブを逆出しにするためのカバーが付属する。取り付け位置に合わせて、変更できるのはうれしいところだ

側面にはLIAN LIロゴの入ったシルバカラーのプレートが取り付けられている

LIAN LIらしく、プレートはエッジ加工が施されていた。LEDを良い感じに反射しそうだ

回転数300~2400rpmの120mm径ARGB PWMファンを採用している。LIAN LI「UNI FAN」シリーズでおなじみのモジュール機構の採用で、ファンケーブルも見えない

水枕の受熱ベースは大型の銅プレートを採用。水枕側の固定マウンターは、CPUソケットで共通となっている

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事