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iPadのマルチタスク機能をマスターする②

【活用提案】アプリを重ねて表示できる「Slide Over」と2画面表示の「Split View」を組み合わせてもっと便利に!

2024年10月23日 13時00分更新

ドラッグ&ドロップ操作でデータの受け渡しも可能

 Split ViewやSlide Overが真価を発揮するのは、ファイル間でのデータの受け渡し。つまり、パソコンのように、ドラッグ&ドロップでデータを受け渡せるのだ。この操作はいくつかのパターンがあるので、覚えておくともっと効率的に使えるだろう。

●画像やテキストを別のアプリにドラッグ&ドロップ

 最もよく使われるのが、画像やテキストを別のアプリに受け渡す操作だ。作成中のドキュメントに画像を挿入したり、選択したテキストをほかのアプリに貼り付けたりできる。この操作は、Split ViewやSlide Overのどちらでも手順は一緒だ。

Split Viewで表示している「写真」アプリの画像を、「PowerPoint」アプリへドラッグ&ドロップしている例。このように、画像を別のアプリに受け渡せる。

こちらは、Slide Overで表示している「ChatGPT」アプリのテキストを、「PowerPoint」アプリへドラッグ&ドロップしている例。選択したテキストを、そのまま受け渡すことができる。

●「ファイル」アプリから別のアプリに受け渡す

 ドラッグ&ドロップは、「ファイル」アプリからほかのアプリへデータを受け渡す場面でもよく利用する。例えば、iPadで作成したデータをメールに添付する場合は、この方法が最も直感的にできる。

上の画面は、Slide Overで表示した「ファイル」アプリから、「センターウインドウ」で表示しているメール作成画面へファイルをドラッグ&ドロップしているところ。

このように「メール」アプリにファイルを添付できる。「ファイル」アプリからのドラッグ&ドロップ操作は便利なので覚えておこう。

●同じアプリでデータを受け渡す

 先ほど、「Safari」を2画面で表示する方法を紹介したが、「Safari」以外のアプリでも2画面で表示できるものは多い。例えば、マイクロソフトの「Excel」「Word」「PowerPoint」や、アップルの「Numbers」「Pages」「Keynote」といったOfficeアプリでも対応している。

 これらのアプリを2画面で表示した場合、作成中のデータをドラッグ&ドロップでコピーが可能だ。例えば、「Excel」で作成した表やグラフを選択し、別のExcelファイルへドラッグ&ドロップすれば、そのままコピペできる。

Split Viewで「Excel」の書類を別々に開いている例。ここでは、右側の書類で表組を選択し、左側の書類へドラッグ&ドロップしている。

このように、データをそのまま移行できる。同様にグラフなどもドラッグ&ドロップできる。

 なお、一部のアプリではドラッグ&ドロップしてもデータが表示されないなど、おかしな挙動をすることがある。これはアプリ側の問題と考えられるので、そのアプリのアップデートを待とう。

 今回は、Slide Overの基本的な使い方と、Split Viewと組み合わせたテクニックを紹介してきた。これらにより、iPadでの作業ははるかに効率的になる。iPadのマルチタスク操作はやや癖があるように思えるが、慣れればけっこう使いやすいので、ぜひ試してみよう。

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