PCからはさらに細かな操作ができる!
スマホで操作するのはちょっと……という人も安心を。PC用にはスライサーソフトとして「Bambu Studio」が用意されており、このソフトから印刷が可能です。
流量に関するキャリブレーションが用意されており、印刷後の面が荒れたり、隙間が見えたりしてしまうのを調整できます。基本的には最初から適切な状態に設定されているはずですが、長期間の利用、部品の交換などで合ってないように感じたら、試してみるといいでしょう。
興味があったので試してみたところ、最初は流量を-20〜+20まで5ステップごとに印刷。その中で一番いいものを選び、それを基準に0〜-9までの流量で再テストする、というものでした。
付属品を見ていて気になったのが、汚れはがし用のスクレーパーの刃は用意されているのに、本体がないこと。どこにあるんだろうとしばらく悩んでいたのですが、Bambu Labの作品を見て納得しました。これ、自分で印刷するんだ!
せっかくなので、2色印刷にチャレンジしてみましょう。といっても、既存のモデルを使わせてもらうので、やることといえば「Open in Bambu Studio」をクリック。するとダウンロード後にソフトが起動するので、プリンターとプレートを選択し、使いたいフィラメントを選択します。あとは右上の「スライス」ボタンを押し、完了したら「造形開始」ボタンを押すだけです。
印刷できた作品がこちら。スクレーパーの刃とネジは付属していますから、組み立てて使いましょう。
多色印刷は、その都度フィラメントのロード/アンロードが行われるため、どうしても廃フィラメントが増えます。今回試した文字のように、数層だけ色を変えるといった用途であれば消費は抑えられますが、一部を下から上まで違う色にしたいとなると、かなりの無駄が出てしまいます。
こういった場合はモデルを横に倒して印刷するとか、なるべくフィラメントのロード/アンロードが行われてないよう工夫したいですね。
組み立てや調整の手間がないのに、高精度&高速印刷
3Dプリンターとしては高速な、最大500mm/sでの印刷に対応。「Bambu Lab A1 mini」本体だけだと直販価格で5万2800円(セール価格3万9800円※8月10日16時時点)ですから、このクラスとしては最速といってもいい速度です。もちろん、組み立てや調整が簡単なのは同じですから、A1 mini本体だけを購入しても満足できるでしょう。
後から多色印刷をしたくなって後悔する可能性はありますが、AMS liteは単体でも購入できるので、大丈夫。3Dプリンターが欲しいけど、すぐに使わなくなるんだろうな……と心配しているなら、まずは本体だけを購入し、使ってみるのもアリです。
ただし、使用可能なフィラメントの推奨がPLA、PETG、TPU、PVAに限られ、ABSやPETなどは非推奨となっている点は注意。より多くのフィラメントを使いたければ、上位モデルから選びましょう。
組み立ての手間がなく、すぐに使えて出力もキレイとなれば、初めて3Dプリンターを使う人にとって安心です。また、速さと精度の高さを考えると、古い3Dプリンターからの買い替え先としても有力。3Dプリンターに興味があるなら、チェックしておきたい製品です。
●お気に入りポイント●
・組み立てや調整の手間がほとんどない
・手頃な価格なのに最大500mm/sと印刷が速い
・多色印刷が手軽にできる
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