CADで作った3Dデータから、現実の造形物を印刷してくれるのが、3Dプリンター。個人向けとしては、樹脂を溶かしてノズルで押し出し積層するFDM方式、光で樹脂を硬化させて積層する光造形方式あたりが主流です。
どちらも安いものなら数万円から手に入りますが、印刷サイズが小さい、速度が遅い、精度が低いといった問題も起きがち。精度に関しては、パラメーターの調整やモデルの作り方の工夫といった地道な努力で改善できますが、慣れている人ならともかく、初心者にはハードルが高く感じてしまいます。
また、低価格モデルにありがちなのが、ほぼキット状態の製品が多いことです。3Dプリンターを使いたいのに、まずは工作から始めなければならず、すぐに使えないというのはストレスが溜まります。ようやく組み立てられても、次は調整が待っていますしね。
そんな組み立てや調整の手間がほとんどなく、開封から最初の印刷まで30分もかからないというのが、「Bambu Lab A1 mini Combo」(直販価格 8万1800円)です。
これは「Bambu Lab A1 mini」という3Dプリンターと、「Bambu Lab AMS lite」というフィラメントの自動供給システムのセット。3Dプリンター単体でも利用できますが、セットで使うと4つのフィラメントを自動で切り替えてくれ、最大4色の多色印刷ができるというのが特徴です。
この3Dプリンターを借りられたので、試してみました。
ほぼ完成品で到着!
自動キャリブレーションで簡単に使い始められる
プリンター本体はほぼ完成状態で届くため、箱から出してやることはかなり少なめです。本体側でやったことといえば、アーム固定具の取り外し、結束バンドの取り外し、挟まっている緩衝材の除去、ヒートベッドのロック(ネジ締め)、パージワイパー(ノズルから出る不要なフィラメントの掃除用)の取り付けくらいでしょうか。
このあたり、図入りのマニュアルに詳しくわかりやすく書かれているので、とくに困ることはありません。もちろん、必要なドライバーも付属しています。
フィラメントの自動供給システム「AMS lite」は組み立てが必要ですが、こちらもやることは少な目。台座のねじ止めし、スプールホルダーを奥まで挿し込むくらいです。
あとは、フィラメントを送り込むチューブでAMS liteとプリンター本体を繋ぎ、4ピンケーブルを挿し込めば完成です。
本体の電源を入れると、最初にWi-Fi接続設定画面となるので、自宅のWi-Fiに接続。続いて、スマホアプリ「Bambu Handy」を起動し、QRコードをスキャンして、3Dプリンターと紐づけます。
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