夏のハイエンドスマホカメラで猫を撮るぞシリーズ、最終回は、ソニーの「Xperia 1 VI」。いちばんカメラっぽく使えるスマホだ。
カメラっぽいとは何ぞや、って話になるけど、ひとつはカメラアプリ。プロモードにすると、同社のミラーレス一眼、αシリーズのような感じで(全部タッチパネルだから厳密には違うけど)撮影設定ができるから、カメラを使い慣れてる人だと状況に応じてセッティングができる。カメラ任せじゃない撮影をしやすいってことですな。
もうひとつは、写り。スマホカメラの多くは見映えのするきれいな画を作ろうとするが、Xperia 1 VIはプロモードで撮ると、本格カメラっぽい画作りを見せてくれる。
そして、もちろん猫の瞳や顔や胴体を検出してくれるのである。
とある日の夕刻、18時過ぎ。日中は暑くてどこぞに隠れて出てこない猫も、この時刻になるとふらり現れ……はいいけど、やっぱ暑すぎて“にゃつバテ寝”。
Xperia 1 VIの売りのひとつは、光学式望遠ズームレンズ。ってことで、さらに望遠。
起こしちゃ悪いので、そっと離れて帰ろうとすると、その隣のアパートの鉄の階段にも何やらいるではないか。2階に上がる階段だよってのがわかるように、あえて望遠にしないで撮ってみた。
まあ夏の猫は、早朝か夕暮れがおすすめだが、昼間の猫も1枚いっときましょう。
人懐こい猫がいたので指を差し出したら、ひょこひょこと寄ってきてくんくんしてくれたのだ。こういうとき、差し出した手ではなく、ちゃんと猫にピントが合ってくれるのはよい。
さすがに真夏の猫散歩は人間のほうが倒れるので、ここからは冷房が効いた室内編。おなじみの「保護猫シェルター QUEUE」で。
早速、お昼寝中の猫を撮影。プロモードでシャッタースピード優先にしたの図。これを、さっとできるのはうれしい。側面にあるシャッターボタンを半押しにすると、このように猫の瞳を(ほぼ寝てても)捕まえてくれる。
あ、起きた。
Xperia 1 VIのもうひとつの特徴は、速さ。AFが速くてレスポンスもいいので、「これだ」という瞬間を撮りやすい。
この写真は、「あ、子猫が頑張ってケージの上に飛び乗ろうとしてる!」ってのを見つけて、カメラを起動して、飛ぶ瞬間には間に合わなかったけど、ぐいっと体を引き上げるタイミングで撮れた。
大人の猫は、上手に飛び乗るのだけど、子猫だとまだぎこちない。
そして、ソニーらしいのは高速連写である。
気持ちよさそうに寄り添うように昼寝してた2匹。片方がペロペロと相手を舐め出したのだ。これ、ピンク色の舌がきれいに出てる瞬間を撮りたいけど、一瞬の事なのでスマホで狙って撮るのは難しい。
そういうときは、連写モードにし、シャッタースピードを上げて撮るべし。
そして、あまりに快適そうだったのか、そこに3匹目のキジトラが割り込んできて、狭いところで3匹が揃っちゃったのである。みんなが静かなときは、シャッタースピードを抑えてそっと撮る。
そして、このあとが冒頭写真。あとから割り込んできたキジトラだったが、さすがに3匹では狭かったのか、むくっと起き、キジシロも目を覚ましてしまったのだ。
で、今回の結論。夏の猫には昼寝が似合う。いやまあ、猫はいつでも昼寝が似合うのだけどね。
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筆者紹介─荻窪 圭
老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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