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Lunar LakeにはWi-Fi 7があるがPCIe x16レーンは存在しない インテル CPUロードマップ

2024年08月05日 12時00分更新

GPU接続用のPCIe x16レーンが存在しない
Lunar LakeのConnectivity(接続性)

 要するにI/O周りであるが、Lunar Lakeは従来のU/Y SKUと同程度のI/Oに留まっている。まだ細かなスペックは示されていないが、少なくともMeteor LakeにあったI/Oタイルがないため、ディスクリートGPU接続用のPCIe x16レーンがないことは確実である。

 一応Thunderbolt 4のコントローラーが内蔵されているほか、Thunderbolt Shareにも対応とするが、これは別にLunar Lake特有の話ではない。

最大3ポート。Thunderbolt 3世代と比較してポート数も増え、また帯域も上がっているとするが、ポート数はともかく帯域は当然ではある。まだThunderbolt 5は未実装

Thunderbolt Shareの説明はこちら。別にLunar LakeでなくともThunderbolt 4以上を搭載したPCならどれでも利用できる「はず」である。AMDのマシンにThunderbolt 4カードを搭載して利用できるかどうかは試してみたことがない

 またWi-Fi 7対応についてもすでにMeteor Lakeの時代から実現していたので、この観点で言えば別に新しくはないのだが、Lunar LakeではMACの機能がプラットフォーム・コントローラー・タイル内に搭載されており、この結果としてPHYのみが外付けという構成になったことで、パッケージの体積を28%小型化できたとしている。

Wi-Fi 7に対応。これはMeteor Lakeの構成。外付けでGale Peak 2を接続するかたちだ

体積を28%小型化。すべての国でWi-Fi 7が使えるようになっているわけでもないので、その場合はWi-Fi 7の機能を無効化して出荷するのか、それともBE201CRFを外してWi-Fi 6モジュールを搭載するのかは不明だ

 もっともよく図を見てみると、A2AやBTSなどのBluetooth 5.4のMAC機能のいくつかはBE201のShared Block(下側の水色の部分)に含まれており、その意味ではMACが全部プラットフォーム・コントローラー・タイルに移動したというよりは、一部の機能が移動したというべきなのだろう。

 どうせなら全部パッケージに載せてしまえば、という気もしなくはない(そもそもLunar Lakeではプラットフォーム・コントローラー・タイルの左に空きスペースがある)が、このPHY部分は国別に仕様が変わったり、あるいは後追いで法規の変更に対応(今まで不許可だった周波数帯が利用可能になったなど)するのに、パッケージに全部載せているとCPUごとの取り換えになり、実際は半田ボールで接続されているからロジックボードごとの取り換えになってしまうのであまり便利ではない。

 またRFなのでシールドも必要になるため、CPUパッケージの上に構築しにくいという話もある。M.2カードの変更だけで済むBE201の方式が一番妥当と判断されたものと思われる。ちなみにBE201はGale Peak 3というわけではなく、Gale Peak 2の派生型になる模様だ。

 なお、PCIeに関してであるが、残念ながらM.2接続用に関してもPCIe Gen4 x4のまま据え置きになるようだ。PCIe Gen5対応はArrow Lake以降に期待するしかないだろう。

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