日本HP編
今後の3年で、全PCの半分がAI PCになる? 「いまは限定的だが、選択肢を広げるために前向きに投入していく」
2024年はパソコン市場に大きな変化が生じ始めた1年だ。マイクロソフトの主導で「Copliot+ PC」という新しいカテゴリーのノートパソコンも登場しているが、その一方で生成AIのブームは一過性のものだと言う人もいる。
だが、果たしてそうだろうか? ここで歴史を少し振り返ろう。
1970年代の後半に登場したパソコンは1990年代、大きな変化に直面した。それが標準化とインターネットだ。パソコンが各家庭に当たり前のように入り、みんながインターネットに接続できる環境が整った。2000年の初頭には常時接続やブロードバンドが当たり前になり、パソコンを使って世界中の様々な情報を検索し、場所や時間の制約を超えて人とやりとりできるようになった。
結果、情報伝達の有様に革命がおこり、SaaSやクラウドといった新しいモデルも登場。これがスマホ普及の布石にもなった。
編集部ではChatGPTに象徴される生成AIの登場は、このインターネットの登場に匹敵する大きな波であり、パソコン業界が直面している第3の波だと考えている。その証拠として、グーグルはGeminiに展開し、マイクロソフトからはCopilotが登場した。生成AIに関しては、消極的に見えたアップルもApple Intelligenceを発表したばかりだ。
時代は「AI」に向けて加速している。そんな中、登場したのがCopilot+ PCだ。その特徴はクラウドに問い合わせることなく、パソコンの中で生成AIの複雑な処理をこなせる点。そのために必要な高性能をマイクロソフト定義し、その仕様を満たすパソコンの開発を各社に働きかけている。
本連載ではノートPCの新時代に置いていかれないために、AI PCを取り扱う大手メーカーに取材・インタビューしていく企画となっている。
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