いまPC業界で最も旬な機能は言うまでもなく「AI」。Windowsでは「Copilot+ PC」が発売され、Appleは「Apple Intelligence」を発表しており、さまざまな日常的な作業や、仕事を効率化することが期待されています。
というわけで今回試用したのが、グーグルのAI技術「Google AI」が採用された「Chromebook Plus」の新モデル「Acer Chromebook Plus 514」。本製品には、従来のChromebookにAIツールが追加されています。このあたりの機能を実際に試してみました。
■「Google One Alプレミアムプラン(2 TB)」を1年間無料で試せます
まずは「Acer Chromebook Plus 514」というか「Chromebook Plus」のAI機能について解説していきましょう。本製品には「Google One Alプレミアムプラン(2 TB)」が付与されています。これには生成AIサービス「Gemini Advance」、2TBのクラウドストレージ、スレッドを要約したり、返信を提案してくれる「Gemini in Gmail」、文章を生成したり校正してくれる「Gemini in Google ドキュメント」などが含まれています。まずはグーグルのAIサービスを1年間じっくり試せるわけですね。
ただし、記事執筆時点では「Gemini in Gmail」と「Gemini in Google ドキュメント」は英語のみの対応となっている点にはご注意ください。とは言え、Gemini Advancedは、オンラインで「Gemini Pro」というGoogleの一番優秀なAIを使えるというメリットがあります。Gemini Proではもちろん日本語も使えますのでご安心ください。
個人的に楽しみにしていたのが「文書作成サポート」。「近日提供予定」ということで今回は試せなかったですが、プロンプトを入力して下書きとなる文章を生成したり、既存のテキストを選択してからの右クリック操作で文体の変更、要約、表現の置き換えなどが可能です。記事作成の効率化に役立つのであれば、積極的に利用したいと考えています。
グーグルのPixelシリーズでおなじみなのが「消しゴムマジック」。「Chromebook Plus」はこのAI編集機能が使える唯一のノートPCと謳われています。スマホの狭い画面よりも、「Acer Chromebook Plus 514」で作業したほうが断然効率的ですね。
一方現時点でちょっと使いづらいのが「AI背景」。「グロースケープ」、「ドリームスケープ」、「横」、「シュール」、「クラシックアート」、「文字」、「キャラクター」、「エアブラシ」などのテーマが用意されており、画像をAI生成できます。ただし、キーワードは選択式で、任意の単語は入力できません。また「文字」のテーマで使えるのはアルファベットのみ。
著作権への配慮、過激な単語の排除などの事情があるのかもしれませんが、端末内で使う壁紙のための機能なので、任意のプロンプトを入力できるように進化してほしいですね。
AI PCの定番がビデオ通話用の映像、音声調整機能。「Chromebook Plus」には「ビデオ通話ツール」が用意されており、「Google Meet」などで、背景ぼかし、明るさ補正、ノイズキャンセリング、自動字幕起こしなどを利用可能です。
今回、ぼかしを試したところ、指のすき間を綺麗に切り抜けていました。ビデオ通話ツールに搭載されているぼかし機能だと、指が欠けてしまうことが多いんです。精度が高いですね。
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