週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

AMDの次世代AI PC向けCPU「Ryzen AI 300」です

日本初! AI性能55TOPSを誇る「Ryzen AI」搭載のx86「Copilot+PC」=「HP OmniBook Ultra 14 AI PC」発表

2024年07月23日 11時00分更新


 日本HPは7月23日に、初の「AMD Ryzen AI」プロセッサーを採用した次世代AI PC「HP OmniBook Ultra 14 AI PC」を発表した。

「Ryzen AI」搭載「HP OmniBook Ultra 14 AI PC」発表

 すでに発売となっているSunapdragon X搭載のCopilot+PCに続くもので、初のx86ベースのAI PCとなる。ただしCopilot+PC機能は2024年内に提供予定で、出荷時には搭載していない可能性があるが、HP独自の「HP AIコンパニオン」や、カメラ拡張機能、ジェスチャーコントロール、スマートセンスを搭載する。

 AMDの「Ryzen AI 300」シリーズはCPUはZen 5(Zen 5C)アーキテクチャー、GPUは「RDNA 3.5」、NPUは「XDNA 2」と、AMDの技術の粋を結集した製品。特にNPUの性能は50TOPSを誇る「AI」なCPUだ。

 AMDが公開しているRyzen AIのNPU性能は50TOPSだが、OmniBook Ultra 14は、HPとAMDとの共同設計により、最高55TOPSのNPU性能を発揮するという。

 「HP OmniBook Ultra 14 AI PC」の予想価格は29万9200円~33万9900円で、同日受注開始、9月以降出荷開始予定である。

 また、同時にインテル Core Ultra プロセッサーを搭載するオールインワンPC「HP OmniStudio X All-in-One PC」も発表した。こちらは27型が25万9600円と31万4600円、32型が41万4700円で9月以降販売開始となる。

「HP OmniBook Ultra 14 AI PC」
「Ryzen AI 9 365」と「Ryzen AI 9 HX 3753」で3モデル構成
AMDとの共同設計により55TOPSを発揮

「Ryzen AI」搭載「HP OmniBook Ultra 14 AI PC」発表

 新OmniBook Ultra 14は3モデルの構成で、下位と中位ではCPUにRyzen AI 9 365を、上位ではRyzen AI 9 HX 375を搭載する。

 365はCPU部にZen5×4とZen5c×6の10コアで20スレッド、最高クロックは5GHz、TDPは28WでcTDPは15~54W。GPU部はRadeon 880Mで12コアの2900MHz動作。NPU部は50TOPSで、プロセッサー全体では73TOPSとなる。

 HX 375はZen5×4とZen5c×8の12コアで24スレッド、最高クロックは5.1GHz、TDPは28WでcTDPは15~54W。GPU部はRadeon 890Mで16コアの2900MHz動作。NPU部は50TOPSで、プロセッサー全体では80TOPSとなる。

 メインメモリーはLPDDR5x7500で下位が16GB、中位と上位は32GB内蔵。ストレージは全モデルがPCIeGen4で1TBのSSDを内蔵する。

「Ryzen AI」搭載「HP OmniBook Ultra 14 AI PC」発表

 以下のスペックは全モデル共通で、ディスプレーは14インチ2.2KのIPSタッチ対応で、2240×1400ドットの16:10、300ニト、100%sRGBだ。

 インターフェースはThunderbolt4×2(40Gbps、PD、DP2.1、電源オフ給電対応)に、USB Type-A(10Gbps、電源オフ給電対応)。カメラは9MP IR AIで900万画素。サウンドはPoly Studio クアッドスピーカーを搭載する。

 キーボードは日本語配列でバックライト内蔵、Copilotキーを搭載。電源ボタンに指紋認証センサーを内蔵する。タッチパッドは大型のハプティック型だ。無線機能はWi-Fi7とBluetooth5.4内蔵。

「Ryzen AI」搭載「HP OmniBook Ultra 14 AI PC」発表

 セキュリティーでは業界トップの保護機能「HP Wolf Security」を個人向け初搭載。Pluton Security Chipも内蔵。

 HPの独自AI機能とともに、AdobeCreative Cloudの1カ月トライアルライセンスも添付する。

 バッテリーは最大21時間駆動で、サイズは315×227×16.4mm、重量は1.57kgで、予想価格は29万9200円、31万9000円、33万9900円。

オールインワンPC
「HP OmniStudio X All-in-One PC」
HDMIに加えDP入力も可能

「Ryzen AI」搭載「HP OmniBook Ultra 14 AI PC」発表

 新しいOmniStudio Xは27型と32型の2モデルで、ともに4Kで超薄ベゼルデザインが特徴でPoly Studioサラウンド機能も内蔵、HDMI入力も可能となっている。32型ではType-Cケーブルで外部ノートPCからDP入力と60Wの電力供給もできる。

 27型がCore Ultra 5 125HとCore Ultra 7 155H、32型ではCore Ultra 7 155Hに加えGeForce RTX4050を搭載する。メインメモリーは全機種DDR5-5600で32GB、ストレージはPCIeGen4のSSDを1/2TB内蔵。

 ディスプレーは27型が4K非光沢IPSで3840×2160ドットの16:9、350ニト、32型は31.5インチで3840×2160ドットの16:9、550ニト。

「Ryzen AI」搭載「HP OmniBook Ultra 14 AI PC」発表

 インターフェースはUSB Type-C×2、USB Type-A×4、HDMI出力、HDMI入力、オーディオコンボジャック、優先LAN、キーボードは109日本語でコパイロットキー内蔵、マウスともにワイヤレス、無線機能はWi-Fi7、Bluetooth5.4を搭載する。

 サイズと重量は27型が614×200×537mmで8.4kg、32型が714×200×565mmで9.5kg。価格は27型が25万9600円と31万4600円、32型が41万4700円。

「Ryzen AI」搭載「HP OmniBook Ultra 14 AI PC」発表
この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります