次世代RAPID IPSパネル搭載でゲームも仕事もクリエイティブも快適
応答速度が2倍になってヌルりとした映像で勝ち確定、ゲーミングディスプレー「MPG 274URF QD」レビュー
技術の進歩は留まることを知らない。高画質・広視野角としてディスプレーの主流となったIPS方式の液晶パネル。ただ、弱点として応答速度が遅いことから、動きの激しいゲーミング系にはあまり向かないとされていた。それを払拭するかのようにIPSの特徴を確保しつつ応答速度を高めたRAPID IPSパネルが登場。画質にもこだわりつつゲーマーも納得のいく応答速度を両立させ、ゲーミングディスプレーでもIPSパネルは当たり前になってきた。
そうした中で、さらなる応答速度を高めた次世代RAPID IPSパネルが登場。従来は1ms(GTG)だったものが0.5ms(GTG)とほぼ倍速になっている。この最新のパネルを採用した27インチゲーミングディスプレー「MPG 274URF QD」がエムエスアイコンピュータージャパン(MSI)から発売された。早速お借りしたのでレビューしていきたい。
4K解像度で応答速度0.5ms(GTG)/160Hz駆動を実現
本製品の特徴はなんといっても、前述の通り最新のRAPID IPSパネルを採用し、4K解像度で応答速度は0.5ms(GTG)。リフレッシュレートは160Hzでゲーミングディスプレーとしては申し分のない仕様だ。
さらに、量子ドット技術を採用することで、色純度を上げて色域カバー率はsRGBが99%、Adobe RGBが99%、DCI-P3が98%と広色域を実現。最大発色数は約10億7300万色で、このレベルであればクリエイティブな作業でも活躍できる。また、VESAの「DisplayHDR 400」にも対応。HDR対応の映像なら、メリハリのあるリアルな表現が可能だ。
ゲーミング機能としては、対応のグラフィックスボードと組み合わせることで、入力遅延やカクつきなどを抑える「AMD FreeSync Premium」に対応。暗部を明るくして敵の動きを把握しやすくする「ナイトビジョン」機能を搭載する。また、映像のシーンに合わせて明るさやコントラスト、輝度などを自動で最適化する「AIビジョン」機能も用意され、「ナイトビジョン」機能との両立はできないが、ゲームの特性に合わせて設定するといいだろう。
もちろん、第三者認証機関のTUV Rheinlandの認証も取得するブルーライトカット機能も搭載。チラつきを抑えるアンチフリッカー機能と合わせて、長時間画面を見ていても目の疲れを軽減してくれる。
KVMスイッチ機能を搭載し、65WのUSB PDにも対応
外観は上部と左右がスリムベゼルを採用。多彩な調整機能を備えており、自分のスタイルに合わせてディスプレーを設置できるはず。背面はゲーミングディスプレーらしくLEDイルミネーションを搭載。USBハブも備えており、PCとUSB接続することで、「Gaming Intelligence」アプリから各種設定が可能。LEDイルミネーションもMystic Lightで設定できる。
また、KVMスイッチ機能も搭載しているので、2台のマシンを接続することで、USBハブに接続した機器を共有できる。映像出力を切り替えることで、USB接続も切り替わるので、キーボードやマウスなどを接続しておくと、同じ環境で作業できる。
USB Type-C端子は65W出力のPower Deliveryに対応しているので、ノートPCを接続することで電源を供給しながら映像入力が可能。ケーブル1本でデスクワークとモバイルワークを切り替えられるから便利だ。
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