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魔力を表す“光”の表現が鮮やかでキレイ

抑圧と解放を描く新作RPG『レナティス』先行プレイレビュー!ダークな心理描写が好きな人はとくにオススメ

2024年07月24日 11時00分更新

●戦闘は見切りと畳みかけの切り替えが快感!

 「抑圧と解放」を謳った戦闘「フーディシステム」では、敵の攻撃を見切って回避してからカウンターに転じるバトルスタイルがとても新鮮だった。

 抑圧状態で敵の攻撃を受けると、当たり判定の寸前にスローモーションになる。この状態で回避ボタン(PS5版はR1ボタン)を押し続けると魔法陣のようなゲージが現れ、敵の攻撃を無傷で回避できる。

魔法陣の色が変化するので、一周したタイミングでボタンを離すと敵からMPを奪える

 回避したら「解放」して攻撃に転じよう。解放中は時間経過でMPを消費するほか、スキルを使うたびにMPが減る。MPが空になると「抑圧」状態になってしまうので、また回避してMPを回復しよう。

画面中央、キャラクターの下にあるのがMPゲージ

 この抑圧状態でMPを溜め、解放状態でMPを使って攻撃するサイクルが非常に気持ち良い。攻撃しつつ敵の動きをよく見て、敵の攻撃に合わせて抑圧モードに変えてスローモーション回避。MPを回復できたら再び解放モードで攻撃していく。

 いわば自分で「戦闘をコントロールしてる」実感を得られるのが、気持ち良いポイントだと思った。

それにしても、魔法の光の描写が本当に美しい

 戦闘中に使える「魔法スキル」は2種類まで装備可能。敵を追尾する剣の遠距離魔法や、魔力の衝撃波をたたき込む力技などその種類はさまざま。強化すると威力や攻撃弾数が上昇する。

ステータス画面で魔法スキルは入れ替え可能だ

 新たな魔法は街中に描かれた「ウィザート(ウィザード+アートのゲーム内造語)」を調べると習得できる。ウィザートは多く見かけるが、習得するための条件は厳しいものが多く、序盤からガンガン新しい魔法を習得することはできない。

汎用ウィザート。経験値やお金を獲得できるものも

 戦闘時は最大3人の仲間から操作キャラをワンボタンでチェンジ可能。連携のように攻撃を繋げたり、HPやMPが少なくなってきたら仲間に切り替えるなど、戦略の立てがいがある。

キャラクターによって操作感はだいぶ異なる。召喚魔法を操る目黒仁香(めぐろにか)は攻撃範囲が広く攻撃が強い分、MPの消費も激しい気がした

●【まとめ】キャラの心情や背景描写が重めで◎

 物語はややダークかつ重めで、抑圧された魔法使いの不満や、魔法を使えない一般人の劣等感、逆に魔法を使えることを特権階級のように感じているキャラクターなど、「負の心理描写」を濃い目に描いていると感じた。

 対して戦闘は抑圧からの解放という流れができており、「相手のターンは回避に専念だ……」からの「さぁこっちのターンだぜぇぇぇ!」というテンションの浮き沈みが自然とあって、とても触り心地が良い。

 街中の探索はややスピード感に欠けるものの、マップからファストトラベルが使えるのでそれほど苦にはならない。一点だけ挙げるなら、サブクエストで目的地を示すアイコンが1個しか表示されない点がやや不便に感じた。

クエスト欄からチェックマークを付けると、画面に目的地を示すアイコンが表示

ときには同じ場所を行ったり来たりするので、複数のサブクエストのアイコンが常時確認できれば、より効率的に進められると思った

 まだまだゲームの序盤までしか触れられていないが、ダークな物語性と戦闘面の爽快感は折り紙付き。体験版が2024年7月24日23時59分まで配信中なので、本作の一端に触れてみてはいかがだろうか。

「一般ピーポーに挑発されて魔法っちまったか」など、意味はわかるが癖の強いセリフ回しは、やや好みが分かれそう

 

【ゲーム情報】

タイトル:REYNATIS/レナティス
ジャンル:アクションRPG
販売:フリュー
プラットフォーム:Nintendo Switch/PlayStation 5/PlayStation 4
発売日:2024年7月25日予定
価格:
 通常版:8778円(パッケージ/ダウンロード)
 数量限定リベレーションBOX:1万3948円(パッケージ)
 リベレーターズエディション:1万3860円(ダウンロード)
プレイ人数:1人
CERO:C(15歳以上対象)

※ 画像はすべて開発中のものです。内容・仕様は製品版と異なる場合があります。
※ 『レナティス』はフリューの商標または登録商標です。
※ Nintendo Switch は任天堂の商標です。
※ “PlayStation”は、ソニー・インタラクティブエンタテインメントの登録商標または商標です。
※ そのほか記載されている会社名、製品名、サービス名などは、それぞれ各社の商標または登録商標です。

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