現行モデルの音質もチェック
現在販売されている代表的なモデルの試聴もできた。DALIのタイアップアーティストであり、2017年にグラミー賞も取っているデンマークのルーカス・グラハムの楽曲「セブン・イヤーズ」を用いて、駆け足であったがそれぞれのスピーカーの音を聴けたので感想を紹介しておく。
まずは日本で非常に人気のあった「Royal Menuet 2」。音色に味があり、最近のワイドレンジかつ高解像度なスピーカーとは少し異なる懐かしさもある。現行の「MENUET」では一気に時代が飛んだように再生音のクリアさが上がる。非常にパキッとして、雑味のない 現代的なサウンドだ。「MENUET SE」はネットワーク回路で使用する部品をムンドルフの高級品にするなど、グレードアップ。より品位が高まるというか、落ち着きやまとまり感、低音のスケール感を感じさせる音になる。
次にトールボーイを下位から順に聞く。「OBERON 5」はパラレルウーファーの2ウェイスピーカー。解像感はそこまで高くはないが、バランスよく音がまとめており、安心して音楽に集中できる。ミュージカリティを重視するDALIらしさを感じる製品だ。
「OPTICON 6 MK2」はスタガー接続のウーファーを使用した2.5ウェイ。ペア30万円強の製品になるが、このクラスになるとHi-Fiスピーカー的な雰囲気が出てくる。OBERONと比べると、エネルギー感がまし、中域の再現なども充実したものになる。
最後が発売前の「RUBIKORE 6」。サイズの違いで2、6、8の3種があるという。音はパキッとした解像感を感じさせるもので、ドライというか付帯音が少なく爽快感のある再現となる。このあたりは、最近のヨーロッパスピーカーのトレンドを取り入れている感じもする。当然、低域の押し出し感も高く、地をはうような腰が据わった表現になってくる。ツィーターはソフトドームだが、ハードドームのようにトランジェントが良い。ソフトドームのタッチと、ハードドームに遜色のない反応やトランジェントを持つ現代的なサウンドを奏でるスピーカーとして期待できそうだ。
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