富士フイルムイメージングシステムズは7月10日、植物などの生物由来の原料で作られた「バイオマスプラスチック」の素材を配合したICカードを今冬より販売開始すると発表した。
今回開発したバイオマスプラスチックICカードは、カードの基材にバイオマスプラスチックを重量比25%以上使用している。主成分に採用した木質資源のセルロース樹脂は、従来のICカードの主成分(PET-G)と比べて樹脂生産時のエネルギーが少なく、CO2排出量が低いことが特徴だ。
原材料調達段階でおよそ4g、廃棄段階でおよそ9gのCO2排出量を削減できるため、1枚あたりのCO2排出量を従来素材と比べておよそ13g抑制できるという。
本製品は、日本バイオマスプラスチック協会のバイオマスプラシンボルマーク識別表示基準に適合しており、第三者認証も取得。また、富士フイルムグループの「Green Value Products」制度において、脱炭素社会の実現に貢献する製品としてグループ認定製品に指定された。
同社は、このバイオマスプラスチックをICカードに応用し、今冬より、企業・自治体・官公庁・学校などで利用される社員証や職員証、学生証、会員証などのカード発行サービスの提供を開始する予定。企業などの環境負荷低減活動をバイオマスプラスチックICカードの提供を通じて支援する。
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