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【今月の自作PCレシピ】Socket AM4で組む予算を抑えたゲーミングPC

2024年07月13日 13時00分更新

 動画や音楽の視聴、ゲーミングといった用途やコスト、筐体サイズを重視するなど、自分好みに組み立てられるPC自作。ただ、その自由度の高さに比例して、パーツ選定にはある程度の知識や時間が必要になる。

※写真はイメージです。実際に使用するパーツとは異なります

 そんなパーツ選定に悩まずに済むよう、秋葉原の主要パーツショップ店員に聞いたオススメパーツ構成を紹介。コスト重視の激安から、最新ゲームをヌルヌル表示でプレイできるゲーミング構成まで、さまざまなPC構成を毎月お届けしよう。

 秋葉原や通販で、“○○○を快適に楽しめるPC自作パーツをサクッと買いたい!!”、“どんな構成が良いのか見当がつかない”といった人は注目してもらいたい。

まだまだ現役!
予算15万円で組む2024年夏のSocket AM4ゲーミングPC自作

 「COMPUTEX TAIPEI 2024」で発表・展示された製品が目白押しになっている7月。最新スペックで組むなら、この夏の最新パーツ登場を待つのが正解だが、為替の影響での大幅な値上がりといった懸念材料もいろいろとある。そんな気になる点が少なく組めるのがSocket AM4プラットフォームだろう。

 AMDはCOMPUTEX 2024の基調講演で、Socket AM4を2025年も使用することを明言。さらに延命するために16コア/32スレッドの「Ryzen 9 5900XT」と、8コア/16スレッド「Ryzen 7 5800XT」を新たに投入する予定だ。そのため、Socket AM4は今買っても十分使い続けられるのだ。

基調講演で登壇したリサ・スーCEO氏。Ryzen 9 9950Xを手に持って披露

Zen 3ベースなのは変わらないので劇的なパフォーマンスアップはないが、2製品が追加予定だ

 Socket AM4自作の魅力は導入コストの低さだ。登場から時間が経っているだけあって、マザーボードは1万円台から選べ、メモリーもDDR4採用とあって、16GB×2枚の32GBで9000円前後。そしてCPUには6コア/12スレッドで2万円台となる低コストなRyzen 5 5600に、価格はアップするがゲーム特化のRyzen 7 5700X3Dと、予算に合わせて選択でき、定番の自作構成となっている。今回はそんなSocket AM4の王道レシピを紹介していこう。

 レシピを考えてくれたのは、この夏は外壁がかなり熱くなるだろうな~と思わずにいられない中央通りの真っ黒ビルのTSUKUMO eX.だ。週末ともなるとPCパーツの一式購入の相談する人が多数訪れる同店6階のスタッフ紅谷さんに構成を考えてもらった。

中央通りに面し、秋葉原UDXパーキングやJR秋葉原駅から近いTSUKUMO eX.。猛暑のなかでも買い物しやすいぞ

さまざまな構成を相談できる6階スタッフの紅谷さん

2024年版AM4ゲーミング自作レシピ

 2024年版AM4自作として紅谷さんが選んだのが下のレシピだ。8コア/16スレッドでRyzen 7 5700Xと、GeForce RTX 4060に、机の上に設置しやすいコンパクトなピラーレスPCケースを組み合わせ、総額を14万円前後に抑えているのがポイントだ。

2024年版AM4自作と題して紅谷さんがチョイスしたレシピだ

2024年夏のSocket AM4ゲーミングPCレシピ
CPU AMD「Ryzen 7 5700X」
(8コア/16スレッド、最大4.60GHz)
3万3800円
CPUクーラー DEEPCOOL「AK400」
(サイドフロー型、120mmファン)
3380円
マザーボード ASUS「PRIME B550M-A WIFI II」
(AMD B650チップセット、Micro ATX)
1万3980円
メモリー ESSENCORE「KLEVV KD4AGUA80-32N220D」
(16GB×2、DDR4-3200)
8800円
ストレージ Seagate「Game Drive M2 SSD 1TB ZP1000GP3A4001」
(NVMe 1TB、PCIe4.0×4)
1万1990円
ビデオカード PNY「GeForce RTX 4060 8GB VERTO DUAL FAN VCG40608DFXPB1」(GeForce RTX 4060 GDDR6 8GB) 4万5980円
PCケース ZALMAN「P30 Black」
(ピラーレスミドルタワー)
1万1480円
電源ユニット FSP「Hydro GT PRO 850W」
(80PLUS GOLD 850W)
1万1480円
総額(税込)   14万890円

※価格は7月10日調べ。店頭価格ならびに在庫を保証するものではありません。

 Ryzenの価格は、AMDの値下げ販売が終了して7月第1週に価格が急騰。Ryzen 5000シリーズも価格が上昇しているが、それでもWindows抜きで14万890円と15万円を余裕で切っている。

 それでいてスペック面に妥協はなく、Wi-Fi 6対応無線LANや、PCIe4.0×4に対応した1TB NVMe M.2 SSD、32GBメモリー、CPUの性能を引き出すサイドフローCPUクーラー、そしてアドレサブルRGB LEDファンを標準で3基備えているピラーレスPCケースと、魅力いっぱいだ。

8コア/12スレッド、最大4.6GHzで動作するRyzen 7 5700Xを組み合わせ

CPUクーラーはサイドフロー型のDEEPCOOL「AK400」を組み合わせている。冷却性能と静音性に不満なしの鉄板モデルだ

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