本格的な梅雨が来ると「毎日雨ばかりで気圧低くてやってらんねー」というくせに、梅雨時なのに暑い日が続くと「梅雨がこんなんでいいのかー。夏の水不足は大丈夫か?」と言い始めるという、いずれにせよ空に文句を言うのがデフォルトな季節なのでありますが、暑い日に出会えるのが“にゃつバテ猫”。
さっそく、もう動きたくないとばかりにつぶれてる猫を発見したのが冒頭写真。カメラは、ニコンの「Z6III」。これに、28-400mmという高倍率(14倍)ズームレンズを付けて散歩してるときに出会った猫たちだ。
冒頭のにゃつバテ猫たち、実は3匹いて、この日は薄曇りで「気温も湿度も高い」という、人にも猫にもツラい気候。ちょっと引いてみると、こんななのだった。
高倍率ズームの便利さは、ちょっと引いて全体の雰囲気を押さえつつ、ぐっと寄ってアップでも撮れるって点にあるわけで、めいっぱいズーミング(400mm)してみたのがこちら。
望遠にすればするほど遠近感がなくなるので……ナマコっぽくなります。体が溶けて少しでも放熱しようと表面積を広げてるように見えて、ちょっと愛らしい。
真夏と違うのは、夕方になると少しは涼しくなること。でもまあ、長毛猫にとっては暑いよね。暑い。見るからに暑そうな長毛猫(タビさん)を、遠くから望遠で。
その点、同じ場所にいる短毛のキジトラ猫(きなこさん)は比較的元気。カメラを向けたら、大きく伸びをして歩いてきてくれたのだった。
ここはZ6III得意の連写機能のおかげで、伸びてる真っ最中の一瞬をゲット。猫って、まず片前足をぐっと前に出してから、もう片方の足を伸ばして伸びをするじゃない。その瞬間だ。
そして、せっかくの望遠なので顔のアップを。このレンズ、400mmでどこまで大きく撮れるかなと試してみたらここまでイケました。
暑いとはいえ梅雨時ではあるので、雨の日もある。まあ雨の日に猫と出会っても、傘差してカメラ用意してってのも大変なのだけど、目が合っちゃったらしょうがないよね。
首輪をした立派なチャトラが、ガレージの屋根の下の乾いてるところでちょこんと香箱座りしてたのだった。
かわいがってくれる人がいるんだろう。穏やかな顔をしてる。
かくして、本格的な夏がやってくるわけだけど、みなさまも熱中症にだけはご注意を。暑さって、それだけで体力奪うから困ったもんだよね。
涼しい室内を持たない猫さまにおかれましては、なんとか涼しい日陰で過ごせますように。飼われてる猫さまにおかれましては、それなりに冷房を入れていただけますように。
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筆者紹介─荻窪 圭
老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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