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旅人がオススメするこの夏の旅行先

ヨーロッパ旅行が8月でも11万円台!? 超円安でも安くて楽しい海外旅行先ベスト3

2024年07月10日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス

オススメ旅行先 その3 ハンガリー
理由は「プチヨーロッパ移住気分が格安で味わえるから」

新古典主義様式の建築物が美しいハンガリー

 長期休暇が取れるしヨーロッパ方面に行ってみたい! という人にオススメなのが中欧諸国です。ヨーロッパも比較的インフレや円安の影響で旅行はしにくいですが、中欧はドイツやスイスは物価が高いものの、そのほかの国は西欧に比べて物価が安い国も多く、やはり宿泊費や食費を抑えられます。

 そんな中欧諸国へのフライトをチェックしてみると、比較的安いのがハンガリーのブダペストへの航空券。8月後半にはなりますが、最安で11万円台というチケットがありました。

Google旅行で欧州便を調べると、ハンガリーのブダペストへのチケットが11万円と最安クラスでありました

最新の情報で検索すると、(中国1回乗り継ぎではありますが)11万円を切る価格になっていました

 注意点は直行便がなく、また欧州への格安なフライトは基本的に中国の航空会社で、中国国内での乗り継ぎ便が必要ということ。中国の乗り継ぎ便の場合、条件をクリアしていれば中国入国のビザを取得する必要はありません。ですが、格安チケットの旅程は、中国での乗り継ぎが2回といったフライトもあり、筆者はこれでかなり手痛いトラブルにあっているので、激安とはいえ中国乗り継ぎは1回のみのチケットを選ぶのがオススメです(関連記事「中国乗り継ぎの飛行機で帰国が危ぶまれる事態に!? GWに体験したOTA経由の格安航空券トラブルとは」)。

スカイスキャナーで8月の東京-ブダペスト往復を検索すると、ほかにも10万円台というのがありますが、中国乗り継ぎは2回。フライトの遅延や欠航になると、かなりめんどうなので極力選ばないほうがいいです

 ハンガリーのブダペストは、世界遺産となっている美しい街並みや、超巨大な露天風呂のあるセーチェーニ温泉など見所も多く、ブダペストだけじっくり滞在してヨーロッパプチ移住気分を味わうにはピッタリ。

ブダペストの荘厳な古い街並みは見ていて飽きない

セーチェーニ温泉

日本人にはありがたい露天風呂が楽しめるセーチェーニ温泉。要水着なので、準備をお忘れなく

 旅程に余裕があるなら、中欧諸国を回ってみるのもオススメです。ヨーロッパ内はLCCの路線も多く、また鉄道網も発達しているので列車の旅もできます。さらに節約旅行の強い味方の格安長距離バス「FlixBus」もあるので、エリア内の移動で手段と価格の選択肢が多く旅程が組みやすいのがポイント。

移動費節約ならやはり格安長距離バス「FlixBus」

 個人的にオススメなルートは、ブダペストから隣国スロバキアの首都ブラスチラバへ。これはFlixBusで15.98ユーロ(約約2780円)、2時間40分ほどの移動です。さらにブラスチラバからはドナウ川を「Twin City Liner」という船でオーストリアのウィーンへ移動。料金は8月でチェックしたところエコノミー席で35ユーロ(約6100円)からでした。

 80分ほどの船旅ですが、美しいドナウ川クルーズが楽しめますので、予約はできず天候次第で出発の1時間前から発売される屋外のオープンデッキ席(32ユーロ/約5600円)もオススメかも。

ブダペストからブラスチラバまではFlixBusで15.98から

ドナウ川でブラスチラバからウィーンを結ぶ「Twin City Liner」

席種はいろいろありますが、せっかくなら景色が見やすいオープンデッキ席を狙いたい

 ウィーンからブダペストへの戻りは、鉄道で2時間40分ほど。価格は早割で10ユーロ(約1700円)前半から20ユーロ(約3400円)前後で購入可能。もちろん、往路を鉄道にして、復路を船とバスにしてもオーケー。

 ただし欧州の鉄道は事前に購入しておいたほうが割安なので、1ヵ月くらい前までにはオンラインサイトなどを使って予約購入しておくと、旅費を節約できます。

ドナウ川から見たブラスチラバです

欧州の交通情報検索サービスOmioで調べると、ウィーンからブダペストも早めならかなり安く予約できる

 以上がこの夏オススメのお得な渡航先でした。もちろんこれ以外の国も日程などによっては、掘り出し物の格安航空券や移動手段がありますので、円安だからと諦めずに海外旅行にチャレンジしてみましょう!

※記事中の航空券等の価格は、原稿執筆時(7月8日)のものです。

この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

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