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次世代AirPodsにはカメラが付くらしい、じゃあ何に使う?(ヒント:Vision Pro)

2024年07月07日 09時00分更新

 アップルのリーク事情に通じたアナリストとして知られているミンチー・クオ(Ming-chi Kuo)氏は「将来的なAirPodsにカメラが搭載される」という予測を自身のXにポストした。

 このカメラモジュールは、iPhoneのFace IDカメラに似たもので、おそらくFoxconnがサプライヤーとなるという。AirPodsがカメラを搭載する主な理由はVision Proや同様のヘッドセットと組み合わせて、空間オーディオのユーザー体験を向上させるためのようだ。ユースケースとしては、ユーザーがVision Proとこのカメラ機能付きAirPodsを装着しているときに、ユーザーが特定の方向を注視すると、その方向の音を強調する使い方が例示されている。またIRカメラは、環境の変化を検出可能で、ジェスチャーの検出にも使われるかもしれない。同氏は「カメラ付きのAirPodsは2026年までに生産されるのではないか」と述べている。ただ、生産数は状況次第とも書いているので、結局のところは、Vision Proの売れ行きに左右されそうだ。

Vision Pro

Vision Pro、そして噂のスマートグラスとの関係は?

 この予測はやはりアップルのアナリストとして知られているブルームバーグのマーク・ガーマン(Mark Gurman)氏が今年の2月に述べた内容とも符合するのであながち絵空事とは言えないかもしれない。

 ガーマン氏の予測は「コードネーム B798」と呼ばれるプロジェクトについてで、AirPodsは最も普及しているウエアラブルデバイスのひとつだとした上で、AIや健康状態センサーが搭載される可能性のほかにカメラが搭載される可能性についても述べている。同氏はこのカメラはAIに対して情報を与えるセンサーとして機能できるだろうと書いている。

 また、アップルがVision Proのほかに開発しているという噂のあるもう一つのスマートグラスの計画についても述べている。基本的には「スマートグラスはおそらくAirPodsとは独立しているだろう」と書いているが、一方で「AirPodsにカメラを装備してスマートグラスと組み合わせるという検討もなされているのではないか」とも述べている。

 こうしたAirPodsとVision Proとの組み合わせでは、Vision Proと組み合わせた際にAirPodsにおいて低遅延ロスレス伝送が可能になると明示していることも想起する。こうした点を考慮すると、アップルはVision Proの機能強化についてはそれ自身を強化していくよりも、自分のエコシステム内のプロダクトと組み合わせて発展させていく戦略のように考えられる。またAppleのAI戦略の一部として、もっとも普及しているウエアラブルデバイスとしてAirPodsをAIの目として活用するということも考えられるだろう。

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