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4Kでも非圧縮240Hz表示に対応! 31.5型のOLEDゲーミングディスプレー「AORUS FO32U2P」はゲーム補助から焼き付き軽減まで多彩な機能を搭載

2024年07月05日 11時00分更新

文● 宮里圭介 編集●北村/ASCII
提供: 日本ギガバイト

パネルの薄さはさすがOLED!
調整しやすいスタンドも便利

 本体の特徴として挙げられるのが、パネルが非常に薄いこと。これはバックライトが必要ないOLEDパネルを採用したディスプレー全般の特徴となるが、31.5型という大型サイズということもあり、さらに薄く見える。

 薄いと本体が軽くなるというだけでなく、重量部が中央に寄るというのもメリット。これにより振動でも揺れにくくなり、また、揺れも収まりやすいわけだ。

パネル部分だけとなる端の方はかなり薄くて驚く

 スタンドは、足がV字になっている細めのもの。細めといっても剛性や安定性が高く、片手でパネルをもって位置調整しても、スタンドが動いてしまう心配はない。

 また、この位置調整範囲は意外と広く、チルト-5~20度、左右20度ずつ、高さ0~130mm、90度のピボットに対応といったもの。PCの作業やゲームのプレー時に椅子を動かしても、見やすい位置への再調整が簡単に行える。

 なお、スタンドは組み立て式だが、足との接続は手回しネジ。ディスプレー本体の接続はツメを引っ掛けてはめ込むだけなので、数分もかからずに組み立てられる。

チルト-5~20度。左右も20度と調整範囲は広い

上下移動0~130mmと可動範囲が広い

31.5型と大きいが、ピボットで90度回転可能

 インターフェースは先に少し触れたが、ここでも改めて紹介しておこう。入力はHDMI×2、DP、mini DP、Type-Cの5系統。これとは別に、デイジーチェーン用のDP出力がある。また、KVM機能で利用できるUSB 3.2ハブ(Type-B、Type-A×2)、マイク入力、ヘッドホン出力が搭載されている。

 なお、Type-Cは65Wまでの電力供給も可能。ノートPCを接続すれば、画面を表示しながら充電が可能だ。

映像入力の5系統に加え、DP出力、USBハブ、音声入出力を装備

 ひとつ残念なのは、電源がACアダプターとなっていること。ディスプレー本体を軽くできるというメリットがあるものの、ACアダプターが大きめなので、机の上や床などでジャマになりやすいからだ。とはいえ、取り立ててデメリットというほどではないので、このあたりは、あくまで個人の好みの範囲だろう。

ゲーミングディスプレーだがゲーム用途以外でも使いたい!

 4Kでも非圧縮で240Hz表示が可能、というのが最大の特徴となるのは間違いないが、応答速度が速く発色のいいQD-OLEDの採用は、純粋に画面の見やすさ、表示の美しさに直結する。そのため、しばらくこの画面を見ていると、ゲーム以外の用途でも使いたいという気持ちが湧いてきた。

ディスプレーとしての機能の高さ、完成度の高さに惹かれる「AORUS FO32U2P」。実売価格は23万円前後となる

 また、5系統という入力の多さは、多数のPCやゲーム機を所有している人にとってかなりの魅力となるだろう。KVM機能も備えており、2台のPCを手早く切り替えて作業したい、といった場合に対応できるのが強い。

 「AORUS FO32U2P」を使って感じたのは、いわゆるゲーミングディスプレーではなく、既存の最高峰クラスのディスプレーにゲーミング機能を追加した製品、という印象だ。もちろんゲーミングディスプレーとしても魅力的なのだが、それ以上にディスプレーとしての機能の高さ、完成度の高さに惹かれてしまう。

暗部を明るくして見やすくするブラックイコライザーは便利。レベルを最大にすると影に隠れたモンスターまではっきり視認できる

こちらはブラックイコライザーがオフの状態。暗部の視認性はゲームの難易度に影響することがわかる

 ハイエンドモデルということもあり、保証期間が3年間と長いのもうれしいところ。しかもこの保証には、パネルの焼き付きも含まれているというから驚きだ。長く、美しい画面でゲームを楽しみたいと考えているなら、「AORUS FO32U2P」を購入候補としてチェックしてみて欲しい。20万円を超える金額は気軽には出せないが、それだけの価値がある製品だ。

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