ソニーは7月10日にVLOGCAMの新機種「ZV-E10Ⅱ」を発表した。APS-Cサイズセンサーを搭載したミラーレスカメラ「E10」の後継モデルで、撮像素子と画像処理エンジン、バッテリーなどの性能が向上している。
価格はオープンで、予想価格はボディのみが15万3000円、パワーズームレンズキットが16万4000円、ダブルズームキットが18万6000円で7月17日から予約を開始し、8月2日発売予定だ。
同時に、標準パワーズームレンズも新世代の「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS II」となり、3万5000円で同時発売となる。こちらは、キットでは白ボディにはシルバーのレンズが付くが、単体販売は黒のみとなる。
VLOGCAM E10Ⅱ
最新のAPS-Cサイズα6700から
EVFとメカシャッター、ボディ内手振れ補正を削り小型軽量化
先代のZV-E10が、α6400からEVFとボディ内手ブレ補正を削った、動画モデルだったのに対し、ZV-E10Ⅱは最新のα6700から、EVFとボディ内手振れ補正に加え、メカシャッターも削ったモデルとなる。
撮像素子はAPS-Cサイズの裏面照射CMOSで2600万画素と、E10の2400万画素から強化。画像処理エンジンもBIONZ XからBIONZ XRへと約8倍高速化し、動画ではISO100-32000を、静止画ではISO50-102400が設定可能となった。
センサーの位相差AFポイント数もE10の425から、759に増え、α7Ⅳ同等のファストハイブリッドAF、リアルタイム瞳AF、リアルタイムトラッキングが可能となっている。
フルサイズVLOGCAMのZV-E1と同様に3指向性カプセルマイクを搭載し、指向性をコントロール可能となった。
撮影できる動画は最高で、E10の4K30P 4:2:0 8bitから、4K60Pで4:2:2 10bitが可能となった。
また、バッテリーはZV-E1と同じ大型の「NP-FZ100」となり、ボディサイズもE10より一回り大きく114.8×67.5×54.2mmに、重量は377gとE10より34g重くなっている。
カラー調整機能もE1同等となり、S-Cinetone、クリエイティブルック、Cinematic Vlog設定、ユーザーLUTインポートが可能。記録形式もXVAC HSとXVAC S-1が可能となった
動画撮影時の電子式手ブレ補正もアクティブモードで強化され、ブリージング補正も可能となった。
「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS II」はAF性能が強化され、ズーム中のAF追従やブリージング補正、さらに、今後登場するであろうカメラでは毎秒120コマの連写や、ボディ協調の手ブレ補正制御が可能になる。
サイズは直径66×31.3mmで、重さは107gと、前モデルより9g軽くなっている。最短撮影距離は広角端で25cm、望遠端で30cmで最大撮影倍率は0.215倍、フィルター径は40.5mmだ。
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