秋葉原の読みは「アキハバラ」なのに、なぜ略称は「アキバ」なの?
秋葉原の略称、なぜアキバ?
6月30日に秋葉原で編集部のイベント「TOKYO Gaming-PC STREET」を開催したのですが、この地名には「アキバ」という略称がありますよね。もしかすると「秋葉原」と呼ぶ人よりも「アキバ」と呼ぶ人の方が多いかもしれませんね。
でもこの略称、不思議だと思いませんか? 秋葉原の読みは「“アキハ”バラ」なので、素直に略するなら“アキハ”になるのではないでしょうか。なぜ略称では3文字目に濁点がつくんでしょう。原の「“バ”ラ」から来てるのかな?
秋葉原で電化製品を販売する小売店などで組織される秋葉原電気街振興会のウェブサイトに、その由来が紹介されていました。
現在の秋葉原エリアは江戸時代、火災に悩まされていたそうです。そのため明治3年に、現在の静岡県エリアから「秋葉(アキバ)大権現」を勧請し、鎮火神社としてまつった歴史があります。
この鎮火神社が後に、「秋葉(アキバ)神社」と改称。それをきっかけに「秋葉原(アキバハラ/アキバッパラ)」という呼称が定着しました。もともとは、秋葉大権現の「アキバ」から来てるんですねー!
……あれ? ではなぜ、現在の読みは「アキハバラ」なんでしょうか。当時のままの呼称が使われ続けていれば、「正式名称がアキバハラ、略称がアキバ」というシンプルな話だったはず。なぜそうなっていないのか。
その理由には「秋葉原駅」の存在が大きく関係しています。明治23年、上野から現在の秋葉原エリアに鉄道を延長する際に、日本国有鉄道(JRの前身)が読みを「アキハバラ」と設定したそうです。この影響で「アキハバラ」という名称が全国的に定着することとなったのです。
話を整理すると、こうですね。
・アキバは「秋葉(アキバ)大権現」に由来する。
・当時、現在の秋葉原エリアは「アキバハラ」と呼ばれていた。
・後に国鉄が駅名を「秋葉原(アキハバラ)」に設定。全国的に定着。
・だが、「アキバ」という略称は残り、いまでも使われ続けている。
「アキバ」は現在の正式名称の単純な略称ではなく、いにしえの略称がそのまま残っていて、使われ続けているということですね。これからも愛着を持って「アキバ」と呼びたいと思います。
編集部主催イベント「#TOKYOGamingPCSTREET」
大盛況で終了しました!
さて、アスキー編集部は6月30日、PCイベント「#TOKYOGamingPCSTREET」を開催しました。会場はLIFORK(リフォーク)秋葉II 1階。開場から最後のセッションまで満員で、イベントは大盛況となりました。ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました!
2024年6月30日(日)11時〜18時予定
開場:10時45分
LIFORK(リフォーク)秋葉原Ⅱ 1階
入場・観覧無料
イベントの記事まとめはこちら
ステージストリーミング
当日のステージイベントはアーカイブ動画で見られます。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります