楽天モバイルは27日、昨年10月に新規割当を受けた700MHz帯、いわゆる“プラチナバンド”について、商用サービスを開始したことを発表した。
auローミングも引き続き活用する楽天ネットワーク
自社のプラチナバンドはカバレッジホールを埋めるのがメイン
同社に割り当てられたのは当初検討されていた既存3キャリアの周波数を巻き取っての再割当ではなく、テレビ放送など、他用途で使われている周波数との間隔の一部を活用するもの。
楽天モバイルでは、KDDIのプラチナバンドへのローミングも地方をはじめとして、地下鉄や地下街、鉄道の駅間やトンネルなどで活用しているため、自社のプラチナバンドは当初は主に都市部における電波の繋がりやすさを改善するため(カバレッジホールを埋めるため)に用いるとしている。
一方で楽天モバイルのアドバンテージとしては、既存の基地局に無線機だけは700MHz対応装置を付けるものの、それ以外の部分はデュアルバンド対応アンテナやOpen RAN対応の仮想化ネットワークによって共通化できるため、コスト面で“圧倒的に”強味を発揮できるとアピール。周波数割当時に公表した約500億円の投資計画で十分に構築可能とあらためて語った。
大々的とは言えない形でスタートした楽天モバイルのプラチナバンドだが、通信品質でどうユーザーに評価されるか、今後も含めて注目だろう。
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