第80回
TVアニメ第2期も人気を博した「無職転生」が家庭用ゲームに登場!
『無職転生QoM』知られざる魔大陸編のお話はファン必見!戦闘は厳しめなので本気だそう【Steamゲームレビュー】
TVアニメ「無職転生」を元にした家庭用ゲーム機向けRPG『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ Quest of Memories』。販売はブシロードゲームズ、開発は「世界樹の迷宮」シリーズなどを手掛けるランカースが担当している。
対応プラットフォームはPlayStation 5/PlayStation 4/Nintendo Switch/PC(Steam)で、2024年6月20日より好評発売中。価格はパッケージ/ダウンロード版ともに6380円となる。
今回はブシロードゲームズよりPC(Steam)版のコード提供を受けたので、そのレビューをお届けしよう。
【目次】
・一人称視点で進むダンジョンRPG
・ロキシーが可愛いくて進めたくない病に
・オリジナルストーリーが面白い!
・【まとめ】今後の展開にも期待!
●一人称視点で進むダンジョンRPG
ゲームの目的は、「転移事件」で危険な土地(魔大陸)へワープされてしまったルーデウスとなって、冒険者で路銀を稼ぎながら安全な大陸へ帰ろう、というもの。基本的な流れは以下の通り。
①街で依頼を受ける
②ダンジョンへ向かって依頼をこなす
③新たな依頼が出るのでこなす
④イベントが起こって次の街へ進む
ダンジョンは一人称視点で進む形式で、歩いたところからオートマッピングされていく。別にすべて埋める必要はないが、「踏破率」が表示されていると100%を目指したくなるのは冒険者の性(さが)というものだろう。
水平移動(横歩き)や振り返らずに後ろへ移動ができるほか、一度進めば二度目は奥へ進むのが楽になるショートカットも各所に用意。メニュー画面でダンジョンからワールドマップへいつでも脱出できる機能も便利だった。
バトルはランダムエンカウント方式で発生し、パーティメンバーのステータス上部に表示された「タイムラインゲージ」が右端に到達したキャラクターから順に行動していく。スキルごとに速度が異なるので、なかなか戦略的だと感じた。
戦闘中に溜まっていくBOOSTゲージ(HP/SPバーの右にある円形のゲージ)を消費すると、スキルの即時発動や威力向上も可能。次の戦闘には持ち越さないため、使ったほうがお得。
また、演出をカットする倍速機能があり、戦闘のテンポは◎。ただ、AUTOバトル機能は中盤以降、敵が強くなってきたため使わなくなっていった。雑魚戦ですらスキルを駆使しないと倒せないのは、賛否が分かれそう。
●ロキシーが可愛いくて進めたくない病に
チャプター2のルーデウスの冒険がひと段落すると、彼の師匠であるロキシーのパートへ移る。転移災害で行方不明となった弟子を探すため、はるばる魔大陸まで来てくれた優しい人物だ。
ここで発生するシミュレーションゲームは昼の部と夜の部に分かれ、提供するレシピを決めて開店したら基本見守るだけのものとなる。
設定された目標を達成するとクリア(初回時は店の評判を★2にすること)。ほかのゲームにあるような、来店したお客の注文を覚えたり、適切なテーブルに指定の料理を持っていくといった要素はない。
ここでできるのは、客に求められていそうなレシピを決めることと、お客が来るたびに溜まるポイント(WP)を使って「呼び込み」や「食材補充」などをすることの2点だけ。忙しく頭を回転させる必要はないので、ちょこまか動くミニロキシーを眺めて癒されよう。
最初の回はチュートリアルなのでやれることも少ないが、2回目以降はダンジョンに行ってレシピを探す必要がある。客が喜ぶレシピを用意し、効率的に目標の達成を目指そう。
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