BYD SEALと東福寺厚樹BYD Auto Japan代表取締役社長
BYD Auto Japanは、6月25日よりBYDのBEVフラグシップセダン「SEAL」を発売すると発表した。価格は後輪駆動モデルが528万円、四輪駆動モデルが605万円。また、導入記念キャンペーンとして累計1000台まで後輪駆動モデルを495万円、四輪駆動モデルを572万円で販売することも明らかにした。
ハイパフォーマンスが光るBEVセダン
セダンタイプのEVであるSEALは、2022年5月に中国での販売を開始。中国国内では約23万台、40ヵ国で約15万台を販売。また欧州をはじめ、各国で高い評価を得ている話題の電気自動車だ。
ボディーサイズは全長4800×全幅1875×全高1460mm。メルセデス・ベンツのCクラスやBMWの3シリーズなどに分類されるDセグメントに属し、クーペのようなエレガントなボディーラインが印象に残る。
電気自動車らしく、ラゲッジスペースは前後に用意。特にリアのラゲッジスペースは、高さこそないものの、かなり奥が深い。
高級セダンのような上質なインテリアが魅力
インテリアはシックなブラックで統一。クロスステッチのシートは高級感に満ち、大人の雰囲気を演出。天井はグラスルーフで開放感たっぷり。センターの大型タッチパネルディスプレイはBYDらしく縦横で回転が可能だ。ちなみにオーディオは欧州の老舗、ディナウディオが手掛け、楽しいドライブを彩る。そのほか、アームレストにはNFCマークがあるのが目新しい。
気になる電池容量は82.56kWh。一充電走行距離は公称値で後輪駆動モデルで640km、四輪駆動モデルで575kmと長距離走行でも安心とアピール。モーター出力は後輪モデルが230kW（313PS）、四輪駆動モデルがフロント160kW（218PS）、リア230kW（313PS）と、パフォーマンスの面でも楽しめる1台に仕上げられている。
気になるCEV（クリーンエネルギー自動車）補助金に関しては現在申請中とのこと。デリバリーは補助金の決定後を予定しているという。
「日本における販売をフル加速する」と語気を強める
東福寺厚樹BYD Auto Japan代表取締役社長
BYD Auto Japanの東福寺厚樹 代表取締役社長は、記者会見で「乗用車は2023年に日本国内販売を開始し、累計受注台数は2500台を超えました。改めて感謝御礼を申し上げます」と、日本における販売台数が堅調に推移していることに謝辞を述べた。
そのうえで「いよいよBYDの日本導入第3弾を発売する日がやってきました」と語ると、「BYDにとってSEALは単なる新型車というだけではありません。フラグシップモデルとして、ブランドを牽引するモデルです。電気自動車販売の潮目を変えます」と、SEALに対し期待値の高さをみせた。
さらに「新型車種を毎年1車種以上、継続的に導入する予定です」と表明すると「これから日本における販売をフル加速させます」と自信を見せた。
現在、電気自動車は500万円から700万円の価格帯に魅力的なモデルが集中している。BYDのSEALは、その中においてインテリアを含めて見劣りしないでき栄えの1台だ。それまで価格競争力でアピールしていたBYDの印象を大きく変えるSEAL。一度チェックしてみてはいかがだろうか？
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