週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

AIを超える、超AI

孫正義が“超AI”に言及、NVIDIAやOpen AIは逃した魚、しかし「準備運動は整った」

2024年06月24日 08時00分更新

ASIへの準備運動は済んだ

 株主総会のプレゼンテーションの最後に、孫会長兼社長は、「ソフトバンクグループは、これまで多くのことをやってきた。これらは全部、ASIのための準備運動だった。壮大な使命と夢、強い思いに比べたら、今日の株価が上がった、下がったというのは小さい話である。この1年で、ソフトバンクグループの株主価値は、14兆円から34兆円へと、20兆円も増えた。だが、これも誤差の範囲である。ソフトバンクの株価があがるのかどうかが心配だというが、それは忘れましょう。孫正義が夢を見ているのならば、それを応援しようと思ってほしい」などと呼びかけ、拍手がわいた。

 そして、ソフトバンクグループが創業以来目指しているのは「情報革命で人々を幸せに」することを改めて強調。「ソフトバンクは、本業をコロコロ変えると言われるが、本業を変えたつもりは一度もない。唯一最大の本業は、『情報革命で人々を幸せに』することである。そのために手段を進化させてきた。新たなテクノロジーが生まれるのだから、手段は進化させるべきである。進化したくない人の物差しで見て、ソフトバンクを批判しているに過ぎない。これからのソフトバンクは、ASIを実現しながら、人類の圧倒的な進化に貢献したい」と述べ、ASIの実現は、ソフトバンクグループが目指す「情報革命で人々を幸せに」するという本業に合致する、新たな手段だと位置づけた。

 2024年の株主総会は、孫会長兼社長の次の大きな挑戦を宣言する場になった。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事