最近、フィッシングメール増えてますよね?
個人情報の大量漏えいが発生した模様です。
フィッシング対策協議会の報告内容をまとめた2024年5月の「フィッシング報告状況」によれば「報告件数」は前月より3万6923件増えて14万3680件でした。これはおそらく集計が始まってから3番目に多い件数だと思われます。
また、増加件数でも史上2番目という急増ぶりですが、それには理由があるようです。
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報告件数の激増について同協議会は、「今までフィッシングメールを受け取ったことがなかったメールアドレスに最近フィッシングメールが何通も届くようになった、という報告を多数受領しており、新たな大量漏えいデータをもとに配信が開始された可能性」があるとのこと。
“春になったら妙にフィッシングメールが増えた”という方は、念のため登録サービスのメールアドレスもしくはパスワードを変更しましょう。
さて、2024年5月はAmazonを騙るフィッシングの報告が再び増えて報告数全体の約31.3%を占めました。次いで東京電力、三井住友カード、イオンカード、エポスカードを騙るフィッシングがそれぞれ1万件以上報告され、上記5ブランド分で全体の約73.6%に達しました。
分野別では、クレジット・信販系が約39.9%、EC系は約34.9%、そして電力・ガス・水道系約12.8%などとなっており、5月は特にEC系の割合が急増しています。
もはや真偽を見分けるのは困難
フィッシングメールなどからの誘導先(偽Webサイト)にあたる「URL件数」は、前月から1774件減って増えて3万8089件。2ヵ月連続で減少はしているものの、グラフを見ればわかる通り、高止まりしているとも言えます。
フィッシング詐欺に悪用された「ブランド件数」は、前月から1ブランド減って91件でした。
特筆すべきは、ECサイトを騙る「認証情報や決済情報の確認、不正利用の通知など非常に多くの文面のフィッシングメールが報告」されたのこと。また前月に引き続き、電力会社を騙った未納料金支払いや、e-Tax(国税電子申告・納税システム)を装う文面が多いそうです。
また、全体的に「本物メールをコピー」した内容が目立つとのことで、真偽の判別は正直困難だと思われます。文中リンクは触らずに、各公式サイトを直接訪れてログインしたうえで確認することが望ましいでしょう。
もしあなたが怪しいメールやSMSを受け取ったら、可能ならばフィッシング対策協議会に報告することをおすすめします。
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