ゲーム性能をチェック
最後はRadeon 740Mのゲーミングパフォーマンスをチェックしていこう。まずは「3DMark」からだ。
軽量版DirectX 12テストの「Night Raid」と、APIに「Vulkan 1.1」とGPUのハードウェアレイトレーシング機能を利用するマルチプラットフォーム向けテストの「Solar Bay」を実行した。
「Night Raid」では、CPUスコアこそここまでと同じく、Ryzen 5 7600を下回っているが、Graphics scoreは1万9000スコアと優秀だ。Radeon 740MのGPUコアは4CUと少ないが、テスト中のフレームレートも、60fpsを余裕で超えている。
「Solar Bay」では総合スコアは6800台で、テスト中のフレームレートはいずれのセクションでも、30fpsを下回っている。とはいえ、8CUを備えるRadeon 760MのRyzen 5 8600Gでも、スコアは8900前後、フレームレートは30fps台となっている。ちなみに手持ちの
ASUS製ポータブルゲーミングPC「ROG Ally」に搭載されている、Ryzen Z1 Extreme(30W動作)だと、「Night Raid」で130fps、190fos台。「Solar Bay」は40fps台と、かなり良好なスコアを出す。
フルHD、低画質ならレインボーシックス シージを楽しめる
実ゲームでは「レインボーシックス シージ」を試してみた。解像度はフルHDに固定し、画質はプリセットで「低」と「中」を選択した。
「低」画質では平均100fps、最小81fpsと快適に遊べる結果で、画質を「中」にあげても60fps超えとなっている。フルHDや、720p解像度、低画質設定にはなるが、DeskMini X600などの極小PCでゲームを楽しむなら、素直にRyzen 5 8600GやRyzen 7 8700Gを選ぶのが正解だが、息抜きに軽くゲームを遊ぶ程度なら、Ryzen 5 8500Gもありだろう。
選択肢としてありのRyzen 5 8500G
スクールまたはビジネスワークがメインで、軽い写真の編集、管理に息抜きのカジュアルゲーミングを楽しみたいというユーザーは、Ryzen 5 8500Gも十分ありだろう。なかでも、ビデオカードを拡張できないDeskMini X600との組み合わせなら、少ないPCIeレーン数も気にならないので相性が良い。
ただ、上位のRyzen 5 8600Gとの価格差は9000円前後となっている。がんばれば追加予算を確保できそうな差ではある。Ryzen 5 8500Gは用途、性能などをある程度割り切って選ぼう。
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