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意外と良いかも! ビデオ内蔵8000Gシリーズ最下位「Ryzen 5 8500G」の性能

2024年06月23日 13時00分更新

CPUの処理能力をチェック

 CPUのパフォーマンスを確認できるレンダリング系ベンチマークの「CINEBENCH」シリーズで、その性能をチェックしていこう。

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 「CINEBENCH R15」「CINEBENCH R20」「CINEBENCH R23」を実行したが、マルチコアのスコアはいずれもRyzen 5 7600から3割ほどダウンしている。計測環境は異なるが、Ryzen 5 8600Gで実行した「CINEBENCH R23」のマルチコアスコアは、1万3300スコア前後なので、Ryzen 5 8600Gからも3割ほどダウンしている感じだ。

 続けてCPUの処理能力を測れる「7-Zip ベンチマーク」を実行した。CPU性能をより反映する展開(解凍)のスコアをみると、Ryzen 5 8500Gは、ここでもRyzen 5 7600から2割弱ダウンしていた。

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実パフォーマンスベンチマークも実行

 次はアプリケーションを使用した実際のパフォーマンスをみられるUL Benchmarksの「PCMark」と「UL Procyon」を実行してみた。

 まずPC全体のパフォーマンスをスコア化する「PCMark」を実行すると、Ryzen 5 8500Gは総合スコア6554を記録。テストプリセットごとのスコアもEssentials、Productivityが推奨スコアの2倍以上、Digital Content Creationが2倍と、日常からビジネスワーク、軽い写真編集などをスムーズにできるスコアになっている。

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 GPUの性能がスコアに影響するDigital Content Creation。Radeon 740Mを内蔵するRyzen 5 8500Gのほうが、Ryzen 5 7600を上回っているが、残念ながらスコア差は大きくない。ちなみにRadeon 760MのRyzen 5 8600Gでは8700台、Radeon 780Mを内蔵するRyzen 7 8700Gでは10000台までスコアは伸びる。

 次は実際にアプリケーションのパフォーマンスを測る「UL Procyon」の「Office Productivity Benchmark」、「Photo Editing Benchmark」、「Video Editing Benchmark」を実行した。

 まずは「Microsoft Office(365)」のパフォーマンスをスコア化する「Office Productivity Benchmark」だ。

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 ここまでと同じく、Ryzen 5 8500Gのスコアは、Ryzen 5 7600を下回っているが、その差は1割弱に収まっている。Zen 4とZen 4cで構成されたハイブリッドアーキテクチャーのRyzen 5 8500Gでも表計算や、PowerPointでのプレゼンテーション、Wordを使ったレポート作成などをストレスなくできるだろう。

軽い写真・動画の編集も問題なし

 「Adobe Photoshop」、「Adobe Lightroom Classic」、「Adobe Premiere Pro」のパフォーマンスを測る「Photo Editing Benchmark」と、「Video Editing Benchmark」の結果を確認していこう。

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 「Photo Editing Benchmark」のスコアを確認すると、総合スコアは4390。Adobe Photoshopを使い、CPUに加えGPUを使って処理する「Image Retouching」が6097スコア。Adobe Lightroom Classicを使用し、CPUで処理される「Batch Processing」が、3162スコアとなっていた。

 CPU性能が反映され、「Batch Processing」スコアの伸びはいまひとつだが、GPUでも処理されるAdobe Photoshopの「Image Retouching」はCPU性能の差を縮め、Ryzen 7 7600に迫るスコアだ。軽い写真の編集や管理はストレスなくできるだろう。

 続いて「Adobe Premiere Pro」を使用する「Video Editing Benchmark」を実行すると、RDNA 3アーキテクチャー採用GPUを内蔵するAPUだけあって、Ryzen 5 8500Gは、十分優秀と言えるスコアを記録している。実際、フルHD(H.264)および4K(H.265)動画の出力にかかった時間にも、しっかりとRyzen 8000Gのメリットが出ていると言えるだろう。

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