週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

HONOR参入で中国で競争激化、フリップ型の折りたたみスマホ

2024年06月28日 12時00分更新

Honor

HONORも縦折りスマホを投入

縦折りスマホも戦国時代に!
Honorがファッションブランドとのコラボモデル発売!

 サムスン電子の折りたたみスマートフォン新製品は7月上旬に発表される予定です。その直前にHONORからも縦折りモデル「Magic V Flip」が登場しました。中国ではOPPO、vivo、モトローラ、ZTE(nubia)も製品を出している縦折りスマートフォン。HONORの登場で競争が激化しそうです。

Honor

HONOR Magic V Flip

 Magic V Flipの最大の特徴は大きなアウトディスプレー。4型(1200×1092ドット)で、モトローラ「Razr 40 Ultra」の3.6型(1066×1056ドット)、サムスン「Galaxy Z Flip5」の3.4型(748×720ドット)を上回ります。このディスプレーでそのままアプリも動かせるので、閉じたままの使い勝手が高められています。

Honor

4型という大型のアウトディスプレー

 このアウトディスプレーには5000万画素の広角と1200万画素の超広角カメラを搭載。カメラがディスプレー部分にかかるのはモトローラと同じデザインで、カメラ部分を欠いたデザインを採用したサムスンとは異なるデザインとなっています。そしてアプリ表示をする場合などは4型高解像度の大画面を活かし、16:9の表示とすることでカメラ部分を避け「欠けのないコンテンツ」表示もできます。なかなかうまい方法です。

Honor

16:9表示でカメラ部分を避ける

 もう1つの特徴は閉じたときのサイズを薄くしたことです。これまでの業界最薄サイズはTECNO「Phantom V Flip 5G」の15mmでしたが、Magic V Flipは14.9mmとわずかにサイズを更新。スタイリッシュに持ち運ぶことができるのです。

Honor

閉じたサイズは14.9mmと業界最薄

 スタイルと言えば、Magic V Flipにはファッションブランドとのコラボモデル「Magic V Flip Jimmy Choo」モデルも登場します。フレームはシャンペンゴールド系の仕上げ、高級感あるバックパネルにJimmy Chooの世界観を再現するテーマが入っているようです。

Honor

Magic V Flip Jimmy Chooモデル

 チップセットはSnapdragon 8+ Gen 1、開いたときのディスプレーサイズは6.8型、バッテリーは4800mAhで66W充電対応と、十分な実用性を持つMagic V Flipですが、HONORはファッション端末として売り込もうとしています。

Honor

スペックではなくデザインで買う端末だ

 そういえば2023年に発売した横折りモデルの「V Purse」もファッション端末でした。HONORは「Magic 6 Pro」がDXOMARKで2位(2024年5月時点)などカメラ性能の高いモデルも多数出していますが、中国ではファーウェイの強い折りたたみモデル市場で、性能以外の部分で差別化を図ろうとしているのでしょう。

Honor

元祖ファッション折りたたみモデルと言える「V Purse」

 Magici V Flipの製品プロモーション動画を見ると、V Purseのようにファッショナブルに持ち運べるストラップをつけているシーンが見られます。このようなアクセサリーが出てくれば、縦折りスマートフォンはたたんでカバンにいれるのではなく、見せながら持ち運ぶスタイルが流行るかもしれません。

Honor

スマホではなくファッションアイテムとして使える

 HONORは横折りスマートフォンの一部モデルを海外で展開しています。縦折りモデルもいずれ中国以外で見られるようになるでしょう。中国での価格は4999元(約10万9000円)。海外で12~14万円程度で出てくれば意外と人気になりそうです。

Honor

グローバル展開が気になるモデルだ

山根博士のオフィシャルサイト

「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!

 長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!

 「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!

→ASCII倶楽部「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」を読む

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事