TikTok・Instagram・LINEは伸びる一方、Xは苦戦
小中学生にとってX(Twitter)は「知らない子」になりつつある
小中学生のSNS利用率はすでに63%まで上昇
以前ご紹介したように小中学生もSNSを利用するようになっているが、最新の利用状況はどうなのか。NTTドコモ モバイル社会研究所の「2023年親と子の調査」を見てみよう。
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LINE・Instagram・TikTok・XのいずれかのSNSを利用している小中学生は増えており、63%となった。特に中学生は、ほとんどが利用している状態だ。小学校高学年または中学入学時にスマホデビューすることが多いが、それをきっかけにSNSを利用し始めていると考えられる。
ただし、ほとんどのSNSは利用規約で13歳以上対象であり、LINEも12歳以上推奨となっている。対象外にも関わらず、多くの小学生が利用してしまっているのだ。
TikTok・Instagramは伸び、X(Twitter)は苦戦
サービス別の利用率の推移を見ると、LINE・Instagram・TikTokの利用率が上がっている。また多くのSNSで、男子より女子のほうが利用率が高い傾向にある。
ただしX(Twitter)のみ減少傾向であり、イーロン・マスク氏買収後の混乱の影響が出たと考えられる。大学生でもXの利用は減少傾向にあったが、それと同様の変化が見られるのだ。
各サービスの利用頻度で1時間以上利用する割合を分析したところ、中学生女子はいずれのサービスも利用頻度が高くなっていた。
中学生に関して、この3年間の利用率・利用頻度の変化をサービス別で見ると、特にTikTok・Instagramの利用率が増え、利用頻度も増えていた。
TikTok・Instagramは若者中心に勢いがある一方、Xは苦戦しているというわけだ。若者のSNS利用から、SNSの今後が見えてくる面がある。また別の機会にご紹介したい。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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