イニシャルDの聖地・群馬を走れる貴重なラリー
ASCII.jp読者のみなさん、こんにちは! 全日本ラリー選手権JN2クラスに新設された「MORIZO Challenge Cup」でコ・ドライバーをしています、元SKE48の梅本まどかです。ラリー界では老舗の名門チーム、CUSCO RACINGから参戦中です。今回は全日本ラリーの群馬ラウンド「モントレー 2024」に出場しましたのでレポートします。
前回のクラッシュからメカニックさんがマシンを直してくださり、少しカラーリングも変わりました。今回のラリーはキャロッセの本拠地、群馬県安中市が拠点となり、藤岡市・高崎市・神流町・上野村・南牧村など広範囲でのラリーとなりました。全日本ラリーとAPRC(Asia-Pacific Rally Championship)が併催という事もあるため、いつもの全日本ラリーとは少し違う雰囲気を感じました。
また「群馬といえばラリーだよね!」なんて言葉が聞こえてきそうなくらい、今回はギャラリーが多かったのも印象に残っています。今回のラリーの目玉は、なんといっても国道をタイムアタックできるという、SS3・4の碓氷峠。走り屋マンガ「イニシャルD」で有名です。
お客さんが唯一観られるSSがこの碓氷峠となり、サービスパークにもたくさん人が集まりましたが、碓氷峠で観ている方もとても多かったです。まさにリアルイニシャルDです!!
チームの地元だから絶対に完走したい!
だがしかし、観客の目の前でクラッシュ
結果からお伝えすると……、私たちはまさにそのSS3 碓氷峠の7km地点でクラッシュし、リタイアとなってしまったのでした。
ガードレールにぶつかってしまったのですが、その場所はギャラリーの前ということもあって、あとからSNSにたくさん動画や写真が上がっていました。それをすでに見た人もいるかもしれません。
今回のラリーは前回の反省から、目標は「絶対に完走」でしたが達成することができず、また前回一生懸命マシンを直して下さり、木曜日のギリギリまで作業してくださっていたのに、また壊してしまいました。また、星選手にとっても今年が初めてのラリーなので、コ・ドライバーとして絶対に完走に導かなければならないラリーだったのに、それができず本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。完全に力不足です。
また、CUSCO Racing、キャロッセ(クスコの母体)の本拠地ということでパンフレットの真ん中には私たちのマシンの写真がうつっていたのです。キャロッセの方々も応援してくださったのに、一度もサービスに戻ることができませんでした。
観戦が容易で移動も少なくご飯もアリ!
ファンのために考えられたラリーパーク
こんなラリーだったので、もうただただ悔しいですが、そんなことを言っていても仕方がありません。日曜日にサービスパークに入れたこともあり、いつもは私が見られないサービスパークについて書こうと思います。ちなみに、私たちがクラッシュしてしまったポイントのギャラリーさんは、下の写真のような感じで観ていましたよ!
今回のサービスパークは安中しんくみスポーツセンター。木曜日にはこの辺りでサッカーを習っている子たちが見学にきて、スバルの旗をもらって喜んでいる姿が印象的でした! サービスパークのすぐ隣にはラリーパークというマシン展示やブース、食べ物屋さんが並び、一番奥には大きなモニターが設置され、そこでYouTubeの配信を見たり、トークショーなども行なわれていたのです。いわゆるイベント広場ですね。
今回はSSの中で観ることのできる場所が少なく、日曜日はまったく観戦スポットがないのでこのサービスパークにいれば、メカニックさんがメンテナンスする様子はもちろん、休憩しているドライバー、コ・ドライバーにも会え、選手がいない時間はこのラリーパークでいろいろ見られるようになっていました!
すごく広いわけでもないので、トークショーやYouTube配信が始まれば見やすい場所に移動でき、ご飯もキッチンカーがあるのでホントにフラッと来て楽しめるようになっていました。
また、セレモニアルスタートとフィニッシュもこのラリーパークで行なわれるため、「モントレー」と描かれた看板が置いてあるのですが、記念に写真撮影もできちゃいます♪
この場所はパルクフェルメやリグループといって車両保管や時間調整場所にもなっていて、そのエリアに入ることはできませんが、マシンがずらっと並ぶのでその光景を見られるのはいいなと感じました。
すべてが1つのエリアに集中して見渡せることってなかなかないので、今回は特に観戦に来た人には見やすく、そして楽しめるレイアウトやコンテンツが多かったのではないかなと思います。
ちなみにモリゾウチャレンジカップのブースもあり、表彰式をやる場所には今回からドライバーの旗が飾られていました! それぞれポーズも違って面白さにかっこよさがあり、なんだかSFやF1みたいな感じで、テンションが上がっちゃいました♪
ブースを回っていると、母からキャロッセブースで売っている福太郎くんのぬいぐるみを買ってきてほしい、という連絡がきたので、しっかりGET! 福太郎君とはCJRT(クスコジュニアラリーチーム、ウェルパインモータースポーツの松井監督が運営している)のマスコットキャラクターです。なお、土曜日は福太郎くんは売り切れてしまったそうです。
また、前述のとおり安中市はキャロッセの地元なので、同社の創業者である故・加勢裕ニさんの名前が冠についた大会となり、サービスパークの私たちのテントの隣には加勢さんのブースができていました! こうした歴史も含め、1日いてもゆっくりまったり楽しめる内容になっていたラリーモントレーでした。
毎戦こうしたブースやラリーパークの内容、観戦できるSSは違いますが、今回来場したファンのみなさんが笑顔で楽しそうだったので、ぜひ近くでラリーが行われる際はサービスパークに行ってみてください♪
次戦は4ヵ月後ですが来月に別のカテゴリーに出場します!
私のコ・ドライバーとしての参戦はちょっと空いて、4ヵ月後に岐阜で行なわれるラリーハイランドです。来月はクロスカントリーカーやSUVのラリーカーが走る「XCRスプリントカップ北海道」に番場彬選手と組み参戦させていただきます! ASCII.jp読者の方には番場 琢選手の弟と言えばわかる人もいるかもしれません。
初めてのハイラックス、XCRスプリントカップ、番場選手とのペアと、初めてだらけでドキドキですが、しっかり準備して頑張ります!
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