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もう他人事ではない、SNS起因の炎上トラブル

日本人の6割がSNSで個人情報の悪用を、7割が炎上トラブルを心配している

2024年06月18日 09時30分更新

SNSを利用すると自分の情報が悪用されそうで心配だ(性年代別)

6割超が個人情報悪用を心配している

 SNSでの炎上や誹謗中傷などがよく話題となるが、このようなニュースはユーザーにどのような影響を与えているのか。NTTドコモ モバイル社会研究所の「2024年SNS利用者行動調査」(2024年2月)を見てみよう。

 SNSを利用すると自分の情報が悪用されそうで心配かどうか聞いたところ、全体の6割超が「心配だと思う」と回答。男女別に見ると、女性のほうが心配だと思う割合が高かった。男性は若年層のほうが心配に感じる割合が高く、男性10代では約3割、男性50代では1割程度が心配に感じていた。

 SNSから個人情報が特定されてネット上でさらされたり、報道されることがある。このような事態を目にすることで、警戒心が生まれているというわけだ。若者のほうが心配に感じているのは、SNSの利用が多く他人事ではないためだろう。

SNSで書き込みや発信をするとトラブルにならないか不安に思う(性年代別)

7割が炎上・誹謗中傷トラブルを心配している

 SNSで書き込みや発信をするとトラブルにならないか不安に思うかについても聞いている。その結果、10代~50代のSNS利用者の約7割がトラブルにならないか不安に思うと回答。

 男性よりも女性のほうが不安に思う割合は高かった。また、男女とも不安に思う割合は10代で高く、男性10代の約7割、女性10代の約8割が不安に思うと回答していた。

 こちらも、炎上、誹謗中傷などが多く報道されており、やはり他人事ではないと感じるためだろう。

 匿名の鍵垢にしたり、公開範囲を制限したりなどの対策は大切だが、問題あることを投稿するとやはりトラブルにつながることがある。個人情報を出しすぎないようにしたり、炎上や誹謗中傷トラブルにつながる問題ある投稿はしないことが大切だ。

著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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