■一般的な用途なら十分こなせるだけのパフォーマンス
パフォーマンスを計測するために、定番ベンチマークを実施したところ、総合ベンチマーク「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは723671、CPUベンチマーク「Geekbench 6」のMulti-Core Scoreは2497、Single-Core Scoreは1132、3Dグラフィックスベンチマーク「3DMark」のWild Lifeは4139、AIベンチマーク「Geekbench ML」のTensorFlow Lite NNAPI Scoreは1477となりました。
ちなみに「AnTuTu Benchmark」のトップはプロセッサーに「Mediatek Dimensity 9300+」を搭載する「vixo X100s」で、スコアは2105621。つまり「Nothing Phone (2a)」はその約34%相当のスコアということになります。
とはいえ実際に操作していて処理能力に物足りなさを感じることは少ないです。明確に待たされたのは「原神」のインストール時(ファイル展開時)ぐらいですね。ブラウジング、動画視聴、「原神」クラスの3Dゲームのプレイであれば、十分こなせるだけのパフォーマンスを備えています。
■「Netflix」アプリでHDRコンテンツを再生不可
ちょっと残念なのが「Netflix」アプリでHDRコンテンツを再生できないこと。ディスプレーは6.7型フレキシブルAMOLED(1084×2412ドット)を搭載しており、「YouTube」アプリではHDRコンテンツを再生できました。しかし、「Netflix」アプリではHDRコンテンツを再生できることを示す「HDR」または「Dolby Vision」のマークが表示されません。原因が、端末側にあるのか、アプリ側にあるのか確定的な情報はありませんが、早期に対応することを期待したいところです。
■基本的なカメラ画質は良好、超広角カメラも精細に撮影できます
「Nothing Phone (2a)」には、リアに5000万画素広角カメラ、5000万画素超広角カメラ、フロントに3200万画素インカメラが搭載されています。基本的なカメラ画質は良好。今回テスト撮影時に天候に恵まれなかったのですが、それでも暖かみのある画質で撮影できました。広角カメラと超広角カメラの色味が揃っているのも◎。超広角カメラが5000万画素あるので、解像感が物足りなくなることもないですね。
ただし、2倍デジタルズームで露出が暗くなる傾向があることと、10倍デジタルズームで画質がかなり粗くなることは気になりました。望遠端を無理に10倍にせず、6~8倍で留めてもよかったのではと思います。
最近のミドルレンジ機のなかでも、本製品の出来は特によいですね。スマホをハダカで使いたくなるような個性的な端末が欲しい方に、「Nothing Phone (2a)」は全力でオススメできる1台です!
というわけで完全に買いたくなっている私は、最終的に全くデジタルに興味の無い「妻」に、購入してもよいかを聞くことにしました。以下は妻とのやりとりを記しておきますので、家庭に報告が必要な迷えるガジェッター達の何かの参考になれば幸いです(参考にならないかもしれません)。
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