被害は1年で2000件以上! SNS舞台の詐欺が急拡大
Q:「SNS型投資詐欺」ってなに?
A:有名人・著名人の写真や名前を勝手に利用し、TwitterやFacebookといったSNSに虚偽の投資広告を掲載して金銭を騙し取る詐欺。
広告に「○○氏が徹底解説」「●●氏の直伝」といった文言が躍るが、もちろん虚偽であり、AIによって画像や動画が偽造されていることもある。
そういった広告を入り口としてアクセスしてきた被害者に対し、「儲かる副業のノウハウ」や「暗号資産への投資」「負けない投資アプリ」といった、いずれも架空の儲け話をメッセージなどで直接もちかけてくる。
そして、何度かメッセージをやり取りするなかで信用してしまった被害者に「投資金」や「手数料」といった名目で金銭を振込ませる。場合によっては何度も金銭を振込みさせることもあるが、いずれにしてもその後連絡が取れなくなることがほとんど。
近年その被害が大きくなりつつあり、警察庁の発表「令和5年中のSNS型投資・ロマンス詐欺の被害発生状況等について」によれば、2023年(令和5年)のSNS型投資詐欺は、認知件数2271件、被害額は約277.9億円に上ったとのこと。
また一部の有名人・著名人は、自身の写真などを無断で悪用されたとして、広告を掲出しているSNS運営企業を訴えたり、当局へ通報したりしているものの、なかなか改善されないのが実情である。
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