用途に合わせてファンのサイズを変えられる
そして、最大の特徴は背面の拡張ベイだ。標準では75×75×8.2mmのファンを2つ搭載した「エクスパンション・ベイ・シェル」が付属する。オプションとして「Radeon RX 7700S」と75×75×11.5mmのファン2つを搭載した「グラフィック・モジュール」が提供される。
外出時はエクスパンション・ベイ・シェルを装着して本体重量を軽くして持ち運び、自宅やオフィスでのゲーミングやビデオ編集時にはグラフィック・モジュールに付け替えれば手軽に本体性能をアップグレードできるわけだ。
種類豊富な拡張端子はいつでも入れ替え可能
さらに本体の拡張端子にも大きな工夫がされている。Framework Laptop 16は左に3つ、右に3つの拡張端子を備えているが、それぞれの1つ1つに脱着可能な拡張カードを装着できるようになっている。
この拡張カードは様々なタイプが用意されており「USB-A」「Type-C 3.2」「Type-C 4」「Type-C 240W充電」「ディスプレー出力」「3.5mmヘッドフォン」「RJ-45」などを好みの組み合わせにできる。「Type-C端子があと1つ足りない」なんてときは、外付けのUSBハブを使わずに拡張カードの1つをType-Cのものに交換すればいいわけだ。
この拡張カードはFramework Laptop 16本体側とType-C端子で接続・装着される。つまり拡張カードそのものがType-C端子を持つ独立したポートなのだ。そのためスマートフォンのType-C端子に装着し、外部端子として使うこともできる。
今後、メモリー内蔵ポートやmicroSDカードリーダーの拡張カードが出てくれば、Framework Laptop 16から抜いてスマートフォンに挿してデータをコピーするのも簡単にできるようになる。
デスクトップPCの自由度ほどではないが、キーボードや拡張端子、さらにGPUも好みにカスタマイズできるFramework Laptop 16は、ノートPCの可能性を大きく広げる製品といえる。予約中の価格はDIY版が1399ドル(約21万8000円)から、カスタムモデル版が1699ドル(約26万5000円)からとなっている。
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