AI TOP対応製品はマザーとビデオカードだけではない
このAI TOPシリーズは、マザーボードとしてCPUにAMD Ryzen Threadripperを採用する「TRX50 AI TOP」と、Intel Xeonを採用する「W790 AI TOP」の2種類のマザーボードをラインナップし、いずれの製品も最大4枚のビデオカード、最大2TBのメインメモリーをサポート。
ビデオカードには家庭用コンセントで4GPU構成を可能にし、最大限のAI学習パフォーマンスを発揮できるよう熱設計などを最適化したGPU「RTX 4070 Ti SUPER AI TOP 16G」のほか、AMDと協業し、より多くのVRAM容量を搭載したGPU環境を比較的安価に提供できるよう、RADEON PROシリーズを採用した「W7900 AI TOP 48G」や「W7900 AI TOP 32G」も用意され、4GPU構成で最大192GBのVRAM容量を実現することもできる。
さらにSSDには、VRAMやメインメモリーと組み合わせ大容量メモリーの一部としても利用でき、150TWB以上と信頼性にもこだわった「AI TOP 100E 1TB/2TB」をラインナップ。また、1台で最大1600Wの出力を実現し、4GPU構成でも安定した動作を可能にする高品質電源ユニット「UD1600PM PG5 AI TOP」も発表された。
なお、日本国内では一つの家庭用コンセントからの出力は最大1500Wに制限されるため、日本向けには2つの家庭用コンセントを利用できるようにするアダプターも提供されるのだという。
これらのAI学習に特化したハードウェアを用意することで、一般的な自作PCでAI学習をさせたときと比べ約2.5倍の電力効率を実現するという。むろん、長年自作PC市場を支えてきたGIGABYTEらしく、AI TOPシリーズも次世代CPUやGPUを採用したパーツで柔軟にアップグレードできるようにする意向だ。
GIGABYTEは、このAI TOPシリーズとして、個人や中小企業でも導入しやすい6499ドルからの構成や、医療機関や金融、エンジニアリング、地質調査などの本格的なAI学習にも対応する3万5999ドルからの構成など、CPUやGPU構成が異なる4つのモデルを展開する。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう