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ニコン、カメラレンズ設計を導入した老眼対策レンズ「Zシリーズ」

2024年06月04日 17時30分更新

 ニコン・エシロールは6月3日、新・老眼対策レンズ「Zシリーズ」を発売した。

 78年前からメガネレンズを手掛けてきたニコンがユーザーの声をもとにさらなる「見え心地の質」を追求。同社独自の最新テクノロジーで開発したレンズシリーズで、これまでの老眼対策レンズの設計に不足していた「コントラスト」という要素に着目。カメラレンズに使われていたコントラスト評価「MTF」をニコンのメガネレンズに初めて採用し、手元の小さい文字がくっきり見えるクリアな視界を実現したという。

 老眼対策レンズには1枚のレンズで 遠くも近くも見ることもできる「累進レンズ」があるが、これまでの累進レンズはレンズ内に異なる度数の領域が配置されているため、「いかにレンズの歪みを減らすか」という視点で改良されてきた。今回同社では、カメラレンズの評価に使われてきたMTF(Modulation Transfer Function)解析をメガネレンズの性能評価に取り入れ、コントラストという評価基準を新たに設定。見たいものに対して最適なコントラストが得られる、ニコン独自の全く新しい光学設計エンジン「Z コントラストテクノロジー」を開発し、累進レンズ特有の歪みを抑えつつコントラストの向上を実現したという。

 これまでの「ロハスシリーズ」が「ロハスZシリーズ」となり、「遠近タイプ(for アクティブ)」では、同社従来製品と比べて累進帯(レンズ中間部)のコントラストを最大19%アップ。「中近タイプ(for ウォーク、for ホーム、for クラフト)」では、同社従来製品と比べて、遠方側方部のコントラストが最大42%アップしている。
 

 6月3日より全国の眼鏡専門店にて受注開始。

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