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ドコモ、上空20kmに無人で飛ぶ飛行機を用いた通信サービスを2026年商用開始予定

2024年06月03日 15時55分更新

 NTTドコモとSpace Compass(NTTとスカパーJSATのジョイントベンチャー)は、エアバス・ディフェンス&スペース、および同社子会社のAALTO HAPSとの間で、HAPSによる早期商用化を目的とした資本業務提携に合意したと発表した。2026年に国内でサービス開始予定。

HAPS

エアバス系のAALTOが開発した無人航空機。これが上空約20kmを飛ぶ

 HAPS(High Altitude Platform Station:高高度プラットフォーム)は、上空約20kmの成層圏において、無人の飛行機を数ヵ月に渡って無着陸で飛行して、地上への通信・観測サービスを提供するというもの。Starlinkに代表される低軌道(LEO)衛星(500km程度)と比べても、ずっと低高度であることからレイテンシやアンテナサイズの面で既存のモバイル通信に近いサービスを実現可能とする。その中でも、AALTOが提供する「Zephyr」は、2022年に64日間の連続飛行をすでに達成するなど、リードしていることをアピールする。

HAPS

HAPSは低高度であるがゆえにスマホとの間で直接での高速通信が可能

HAPS

まずは工事現場などの法人向けサービスが想定されている

 2026年の商用サービス開始時点では、日本の南半分を中心にした領域を予定。2030年には日本全国で常時サービスが利用できる状況を目指す。なお、現状のZephyrでは機体に載せられるペイロードの関係から、地上局との間でレピーターの役割を果たすことになるが、2030年の本格展開時には新たに開発された機体で基地局としての役割を持たせることを予定している。

HAPS

HAPSの中でもすでに実績を積んでいる点をアピール。2024~25年の国内での飛行や通信の実証実験、2026年の商用サービス開始を予定する

 

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