AMDがRadeon PRO W7900 Dual SlotとRadeon Instinct MI 325Xを発表
データセンター向け「Radeon Insinct MI325X」発表
次世代の「CDNA 4」にも言及
AMDはデータセンター向けGPU「Radeon Instinct」についても言及した。Radeon Instinctは2020年のMI100(CDNA)から始まり、2021年にはMI200(CDNA 2)をリリース。2023年に発表されたMI300(CDNA 3)は発売から半年足らずで10億ドルを売り上げ、同社の製品群の中でも最も早い立ち上がりをみせた製品である。
そして今年、AMDは次世代アーキテクチャー「CDNA 4」が2025年に登場すると予告するとともに、現行のMI300の上位モデルにあたる「Radeon Instinct MI325X」を発表した。
大成功を収めたMI300と同じCDNA 3ベースの製品だが、MI325Xではメモリーに「HBM3E」を最大288GB搭載する。MI300はHBM3を128GB、ライバルであるNVIDIA「H200」ではHBM3Eを141GB搭載していることを考えると、MI325Xはより大規模なパラメーターを使ったAI開発に向けた製品ということになる。H200なら2基のサーバーが必要な処理も、MI325Xなら1基のサーバーで済むという。
MI325Xは今年第4四半期に出荷されると予告されたが、価格は未発表だ。ただ今後も毎年CDNAアーキテクチャーは進化していくとのことなので、エンドユーザーは導入のしどころに悩むことだろう。
最後に来年発売されるCDNA 4について簡単ながらスペックの予告もあった。メモリーはMI325Xと同じHBM3Eで最大288GBだが、プロセスノードはMI300の5nmから3nmにシュリンクされる。最大の特徴はFP4やFP6といった新しい浮動小数点演算における精度「にも」対応することで、計算の精度がさほど重要でないAI推論で大きなパフォーマンスゲインが期待できる。この点はライバルの「B200(Blackwell)」を追撃する形だ。
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