チェッカーは2台揃ってのデイトナフィニッシュ
いよいよ24時間レースも終わろうとする中、快調に周回を重ねる17号車を追って、37号車もピットを離れていきます。ここまでまったく寝ることなく、メカニックの陣頭指揮を執ってきた野上達也選手がフィニッシュドライバーとなります。
モニターでは総合トップの1号車 中升 ROOKIE AMG GT3が、残り十数秒のところでファイナルラップに入ります。
トップがファイナルラップに入ると、各チームのメカニックやスタッフがピットプラットフォームのフェンスによじ登り、チェッカーを迎えるマシンを出迎えます。1台ずつチェッカーをくぐるたびに聞こえる大声援。2台エントリーのチームは2台並んでチェッカーをくぐる、いわゆるデイトナフィニッシュを見せてくれます。こういうところがいかにも24時間レースっぽいと感じる部分。
そして、コースから戻るマシンはピットロードを逆走してきます。この逆送には意味があって、全マシンが全チームのピットクルーやスタッフ、オフィシャルなどに完走の祝福を与えられるというもの。ドライバーは窓から手を出すと沿道(ピットロード)の方々がタッチしていくのです。
また、各クラスの優勝マシンがそのチームのピットに近づけば、ドライバーが駆け寄って一斉に乗り込んでの箱乗り状態で、パルクフェルメまでのパレードとなります。
17号車もクラス優勝として箱乗りパレードでパルクフェルメに向かいます。当初は不利な弱点となった重量配分とタイヤのマッチングですが、天候を見極めて弱点を強みに変えた素晴らしい判断力が今年の富士24時間レースを制した要因でしょう。
1台のみエントリーのクラスを除いて、スーパー耐久富士24時間レース史上最多の4勝を3連覇というカタチで手中に収めたTEAM NOPRO。昨年のシリーズランキングは2位だっただけに、今年はST-5クラスチャンピオンの称号も手に入れてもらいたいですね!
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