詐欺メール特有の“違和感ある日本語”は過去のもの!?
フィッシング詐欺メールへの対策としては、まず宛先になっている自分のメールアドレスについて「各公共料金の支払い手続きの際に登録したか?」を考えてください。たとえば、おもにビジネスで利用しているメールアドレスに公共料金の未払いについての通知が届くのは妙な話でしょう。
次に、万が一不安に思ったとしても、本文に含まれているURLからWebサイトにアクセスしないことが重要です。URLは偽装されていることが多く、パッと見は本物のWebサイトへのリンクだと思ってしまうかもしれませんが、決してクリック(タップ)しないこと。
支払い情報の確認をする場合は、自身でWebブラウザを開いたり専用アプリを起動したりして、各サービスの「マイページ」にアクセスするようにしましょう。
加えて、慌てる前にメールの内容をよく確認することも重要です。自分の名前や正確な住所が書かれていないのに手続きの不備が指摘されていたり、「支払期限は24時間です」といった極端な設定が盛り込まれていたり、日本語表現に違和感があったりと、詐欺メールには不審な点が散見されるものです。
ただ最近ではAI技術の進展によって、文章が違和感なく仕上がっていることもあり得ますので、その点は注意しておきましょう。
スマホにセキュリティ対策ツールを導入するのもアリ!
ツールを使った対策も有効です。たとえば、マカフィーの詐欺メッセージ対策機能が付いたセキュリティ対策製品は、SMS内の危険なURLをスキャンするスマホ向けのツールです。マカフィーが特許を取得したAIテクノロジーが詐欺に関わるURLを検出し、ニセサイトへアクセスする前に警告を表示してくれます。
今回のような公共料金の支払いを求めるフィッシング詐欺メール以外にも、Amazonプライムをはじめ、私たちの生活に近しいサービスについてのフィッシング詐欺メールが爆発的に増加しています。それらについても、惑わされてヒヤリとすることなく生活していきたいところですね。
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