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X-360Q(JN-27IPS360WQHDR-HSP)をレビュー

360Hz・WQHDの27型ゲーミングディスプレーが9万円台! KVMも90W給電も使えてお得感大

2024年05月26日 10時00分更新

文● 宮崎真一 編集●ジサトライッペイ/ASCII
提供: 株式会社JAPANNEXT

ノートPCとの組み合わせで便利なUSB PDとKVM機能を搭載

 USB Type-Cは映像入力端子としてだけではなく、最大90Wの給電機能(USB PD)も使える。つまり、USB Type-Cで映像出力や充電できるデバイスであれば、ケーブル1本でまかなえる。

 また、X-360QはUSB Type-Aを2基、USB Type-Bを1基備えている。これはキーボードやマウスといった、USB接続の周辺機器を2台のPCで共有するKVM機能用だ。

360Hz・WQHDの27型ゲーミングディスプレーが9万円台! KVMも90W給電も使えてお得感大

KVM機能の接続イメージ

 例えば、X-360QとデスクトップPCをUSB Type-B to Type-AケーブルとDisplayPortかHDMIケーブルで接続する。さらに、X-360QとノートPCをUSB Type-Cケーブルでつなぐと、X-360Qの2基のUSB Type-Aに接続した機器が、デスクトップPCとノートPCの両方で使えるようになる。

 ちなみに、使用するPCは映像入力端子の切り替えで行われる。前述のケースだと、DisplayPortやHDMIを選択すれば、デスクトップPC。USB Type-Cを選ぶと、ノートPCでUSB機器が使用できるようになる。

 消費電力は通常時が44W、最大で48Wと、27型の液晶ディスプレーとしては標準的。省エネモードでは30Wまで抑えられる。なお、USB PDを使用すると、消費電力は最大で140Wに増加する。

 OSD操作用のボタンは液晶パネル右側の底部に実装。OSDメニュー表示時は、向かって左のボタンから、「メニュー項目を選択、決定」「メニューを下に移動、または選択項目の数値を下げる」「メニューを上に移動、または選択項目の数値を上げる」「メニューを戻る、または閉じる」となっている。

360Hz・WQHDの27型ゲーミングディスプレーが9万円台! KVMも90W給電も使えてお得感大

液晶パネル右側の底面には、OSD操作用のボタンが並ぶ。前面からアクセスしやすく、操作性も良好だ。なお、右端は電源のオン/オフボタンとなる

 一方、OSDメニュー非表示時は、左から「画面(OSD)メニューを開く」「明るさの設定を表示」「クロスヘアの設定を表示」「ソース入力選択画面を開く」と変化する。

まとめ:PlayStation 5とノートPCでもKVMが有効!
    圧倒的なコスパで攻めた美麗なWQHD・360Hzモデル

 今回のレビューでは、Core i9-14900KとGeForce RTX 4090を搭載したPCで、「Fortnite」をプレイしてみた。WQHDでも低プリセットであれば、300~400fpsで推移し、360Hzの液晶ディスプレーを使用する意味を感じた。フルHDならさらに多くのタイトルでその有用性を体感できるはずだ。

 画質は輝度の高さが奏功し、白色の美しさに目を奪われた。写真や動画などもかなり美麗で、画質に関しては申し分ない出来だ。特に風景などの自然の景色がかなり映える印象を受けた。内蔵スピーカー(5W×2)の音質は低音が物足りないものの、軽くクリアーな印象。しかし、音質にこだわるのであれば、別途スピーカーを用意するか、ヘッドフォンを使用したほうが良いだろう。

 なお、FreeSync対応モデルだが、GeForceシリーズでも画面の乱れをいくぶん抑えられる。というのも、バージョン552.22のGeForceドライバーで試したところ、G-SYNCの互換モードである「G-SYNC Compatible」としても動作したからだ。

360Hz・WQHDの27型ゲーミングディスプレーが9万円台! KVMも90W給電も使えてお得感大

GeForce RTX 4090搭載PCとX-360Qを接続してみたところ、G-SYNC Compatibleとして問題なく動作した

 X-360Qは単なる高リフレッシュレート対応のディスプレーにはとどまらず、可動域の広いスタンドやUSB PD・KVMといった機能性もいい。対応ノートPCならACアダプターなしで運用できるし、KVMを併用すればデスクトップPCとマウスやキーボードも共有できる。ゲーミングはもとより、オフィス用途でも重宝しそうだ。

 なお、PlayStation 5でも2560×1440ドット・リフレッシュレート120Hzで表示できた。PCだけではなく、コンシューマーゲーム機のディスプレーとしても活躍してくれるはずだ。

360Hz・WQHDの27型ゲーミングディスプレーが9万円台! KVMも90W給電も使えてお得感大

PlayStation 5ではWQHD&120Hzで使用できた

 価格は直販サイトで税込み10万9800円だが、原稿執筆時点では9万6500円前後で販売しているネットショップも複数ある。競合の製品は12万円~16万2000円前後なので、X-360Qのコストパフォーマンスはかなり高い。高性能なPCを使っているゲーマーなら、食指が動く1台ではないだろうか。

X-360Qの主なスペック
パネル 27型ULTRA FAST IPS(非光沢、AHVA)
解像度
(アスペクト比)
2560×1440ドット(16:9)
表示色 1677万色
輝度 500cd/m2
コントラスト比 1000:1
視野角 178度(水平)/178度(垂直)
リフレッシュレート 最大360Hz
応答速度 1ms
インターフェース HDMI 2.1×2、DisplayPort 2.1、USB Type-C、USB Type-B、USB Type-A×2、オーディオ出力ほか
スピーカー 5W×2
チルト -5度~+20度
高さ調節 145mm
スイーベル 左30度、右30度
ピボット 90度
サイズ/重量 約615(W)×191(D)×406~551(H)mm/約5.9kg
その他 AMD FreeSync、HDR10、USB PD(最大90W)、KVM、VESAマウント(100×100mm)
直販価格 10万9800円

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