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若い女性はSNS疲れの傾向あり

意外にも「1日1時間以上利用するSNS」がない人は生活満足度が上がる!?

2024年05月28日 09時30分更新

以下の項目であなたの考えにあてはまる度合をそれぞれお答えください【単一回答、「非常にあてはまる」+「ややあてはまる」の合計】(CCCMKホールディングス株式会社の「Z世代のSNS利用実態や生活満足度との関係性」についての調査より)

女性に多い「SNS疲れ」

 Z世代はSNSの利用率・利用時間ともに長いが、それによってどんな影響を受けているのか。CCCMKホールディングス株式会社の「Z世代のSNS利用実態や生活満足度との関係性」についての調査(2024年2月)を見ていこう。

 「気になったものはすぐにSNSで検索するか」という質問に対して、「非常にあてはまる」「ややあてはまる」と回答した割合は、学生(高校)/女性で79.2%、学生(大学・大学院など)/女性で70.5%と、特に学生の女性に多い傾向にある。

 「SNSやインターネットの情報を見ていて疲れることがあるか」について聞いたところ、これも女性の回答が高くなっている。女性は検索ツールの1つとしてSNSを活用しているが、いわゆる「SNS疲れ」を感じている人も多い傾向にある。

 若い女性に人気のInstagramやTikTokなどのSNSでは、加工画像やキラキラしたリア充投稿が目立つ。自分の姿形や生活と比較することで、疲れを感じていると考えられるのだ。

Z世代は動画系SNS利用率・利用時間が長い

 平日のSNS利用について聞いたところ、Z世代のすべてのグループで「YouTube」が利用率9割以上となっており、1日1時間以上利用している割合は57.2%と、ほかのSNSと比べて最も高い。

 「TikTok」はほかのSNSと比べると利用率は51.5%と低い一方、利用者のうち1時間以上利用している割合は41.7%であり、Z世代全体で「YouTube」に次いで多くなっている。Z世代は動画系のSNSの利用時間が長くなる傾向にある。

1時間以上利用するSNS「なし」が満足度最大

 Z世代全体で1時間以上利用しているSNSが「なし」は29.0%で、残りの71.0%はいずれかのSNSを1時間以上利用している。また、1時間以上利用しているSNSが2つ以上ある人は、男性よりも女性のほうが多くなっている。

 「1時間以上利用しているSNS」の数別に生活への満足度を分析したところ、1時間以上利用しているSNSは「なし」という回答が、最も現在の生活への満足度が高い結果となった。

 SNSは情報取得や連絡、交流などさまざまな用途で使われる。しかしSNSばかり見てしまうと、情報に踊らされたり、自分と他人を比較して落ち込んだりなど、SNS疲れにつながることもある。SNSはハマりすぎず、あくまでツールとして使うことで生活の満足度も上がりそうだ。参考にしていただければ幸いだ。

著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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