ティアフォーは5月20日、従来のタクシー配車が困難な時間帯および経路を対象に、自動運転レベル4水準のロボットタクシーによる新たな移動サービスを提供することを発表した。
同社は、自動運転用オープンソースソフトウェア「Autoware」を開発し、Autowareを用いた自動運転システムの手本となる複数のリファレンスデザインを構築してきた。これらのリファレンスデザインを種々な車両に適用することで、共通のソフトウェアプラットフォーム上で複数の運行設計領域を定義できる。
また、ロボットタクシーの技術検証用途としてタクシー型リファレンスデザインを適用した「JPN TAXI」車両は、東京都お台場や西新宿といった交通量の多い走行環境に対しても、運行設計領域を定義できる水準に達しているという。すでにバス型リファレンスデザインを適用した複数車種が、全国各地の自治体および公共交通へ導入されている。
これらの実績を踏まえ、ロボットタクシーによる新たな移動サービスの事業化を推進。現在、お台場の複数拠点間でサービス実証を進行中であり、「令和6年度 臨海副都心における自動運転技術を活用したサービス構築に関するプロジェクト」の一環として、東京都が主催する国際イベント「SusHi Tech Tokyo 2024」と連携し、来場者にロボットタクシーの体験機会を提供している。今後も同エリア区画内でサービス実証を継続し、11月からの事業化を目指す。
2025年にはお台場を含む東京都内の3ヵ所、2027年には都内全域でのサービス提供を目指す。ロボットタクシー事業に適した新型車両の開発と製造も進め、順次市場に投入していく。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります