山根博士のグロスマレビュー
6万4000円の低価格折りたたみスマホ「Blackview Hero 10」は普段使いなら問題ナシで使いやすい
折りたたみならではのスタイルが便利
折りたたみスマートフォンはヒンジを途中で止めてL字型にして使える「フレックスモード」に対応するものが多い。Hero 10も閉じる側は約30度、開く側は約150度で止めることが可能だ。三脚がない時の写真撮影や、ビデオ会議時などで便利に使える。
カメラアプリはフレックスモードにしたうえで、アプリ内のアイコンをタップすると上半分がライブプレビュー、下半分に操作ボタンが並ぶ。自動では切り替わらないものの、慣れれば手間ではない。自撮りするときなどに便利な機能だ。
ちょっとした便利な機能として、iPhoneのダイナミックアイランド的な表示にも対応する。バッテリーの充電中、アラーム、音楽再生、電話着信時などにディスプレー上部にポップアップで表示される。
1億800万画素カメラで気軽に撮影が楽しめる
カメラの機能は極めてベーシックだ。1億800万画素カメラを搭載しているが、通常はピクセルビニングにより1200万画素撮影となる。カメラのモードは1億800万画素固定で撮影する「108MP」もあり、「ナイトモード」「動画」「画像」「美顔」「もっと見る」と並ぶ。もっと見るの中にはポートレートやプロモードもある。
以下はHero 10で撮影した作例だ。
【まとめ】折りたたみユーザーを増やす戦略モデル
Hero 10の価格は約6万7000円で、4Gモデルながらかなり思い切った価格設定だ。日本ではnubiaの「nubia Flip 5G」が7万9800円なので1万円以上安い計算だ。「Libero Flip 5G」が6万3000円ではあるもののキャリアモデルであり、Hero 10は純粋なSIMフリーモデルとしては最低価格ということになる。
なお、技適は現時点ではパッケージに記載があり、今後ファームアップデートで本体に反映されると思われる(メーカーによると今回評価したモデルはヨーロッパ向けとのこと)。
折りたたみスマートフォンはまだまだニッチな製品だが、価格がこなれてくればポケットにも手軽に入れられる小型モデルとして、一定の需要を引き付けられるだろう。必要十分な機能とオシャレなデザインのHero 10、日本でも今後注目される製品になるかもしれない。
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